ディレクターとして仕事をしていると、当たり前ですがクライアントだけでなく、エンジニアやデザイナーともコミュニケーションを取ります。

ディレクターとして華々しくデビューしたものの、
はじめは何度もコミュニケーションの難しさ、壁にぶつかります。

現役のディレクターやフリーランスの方の中にも、
いろんなトラブルにあったという経験をお持ちの方もいるでしょう。

なかでも、特にエンジニアとうまくいかないケースが多いです。

ということで今回は、ディレクターを目指している方、ディレクターになったばかりの方向けに、

「ディレクターとして、エンジニアに対してやってはいけない8個のこと」

をテーマにお話していきたいと思います。

ディレクターがエンジニアに対してやってはいけないこと

過去の私自身の経験や、まわりのエンジニアさんから聞いた話をもとに、
「ディレクターがやってはいけないこと」をまとめてみました。

全部で8個です。

クライアントの言いなり

「クライアントに言われたので、ここ直してください」というようなことを何度も繰り返すと、エンジニアは疲れてしまいます。
クライアントはプロではないので、間違ったことを言う可能性も高いです。

クライアントの要望がすべてではありません。
客観的に判断して、ときには提案して、納得させることが重要です。

このパターンだと、最初の要件、企画の段階で十分に固まっていないままスタートしたパターンが多いので、追加修正の嵐になりがちです。

「五月雨ですみません」というようなことが口癖の人は、特に注意したほうが良いです。

五月雨式に仕様変更してしまうと、

スケジュールに遅れが生じる → 予算もオーバー → ほかの案件にも支障がでる

という最悪な連鎖が起きるの気をつけましょう。

無理なスケジュールで要望を受けると、品質も下がってしまい、お互いに良くないです。

期限を明確にせず、プロジェクトがだらだらになる

エンジニアに期限を伝えていないと、ほかの仕事をエンジニアが優先して進めるケースが多いです。

エンジニアが忙しいときなどに、「今なにしてる?」とか何回も繰り返し言われると、
「他の案件優先してます。(ちゃんと仕事してるよ!イラッ)」
となってしまいます。

最初から「いついつまでにお願いいたします」と明確にしたほうがエンジニアもタスク管理しやすいです。

エンジニアだけでなく、クライアントにも期限を決めて、しっかり守ってもらったほうがいいです。

例えば、必要な素材や原稿などを期限までに用意してもらえなかったときに、
「お忙しいと思いますので、少しずつ進めてください」
「お時間ある時でいいので、…」
という感じで、優しさを見せてしまいがちです。

きっちり期限を守ってもらえればいいのですが、そのまま期限を決めずにいると、プロジェクトがなかなか進まなくなります。

クライアントの検討期間や準備が長引くと、次のアクション(工程)が始まらなくなるので、
そのつど、途中経過と期限をクライアントや社内メンバーに伝えていく必要があります。

クライアントからの資料の中身を確認しない

クライアントからの修正指示書などの資料はけっこう雑なことが多く、理解不能な文章も多いです。
送ってもらった資料の中身も確認せず、そのままエンジニアに横流ししまうと、エンジニアは何をやっていいか理解できません。

一番最悪なのは、「クライアントに聞いてもらっていいですか?」と、完全にエンジニアに丸投げしてしまうことです。

クライアントとの調整役はディレクターのお仕事です。
曖昧なことはクライアントにしっかり確認しておきましょう。

指示が雑すぎ

指示が雑すぎると、エンジニアが毎回確認しないといけないので、ムダなコミュニケーションが増えます。

ムダなコミュニケーションを増やすディレクターは、

・資料も作らない
・メールも送ってこない
・すべて口頭で伝えてくる

というパターンが多いです。

話して伝えるほうが早いこともありますが、記録に残らないので、

「指示した、してない」
「言った、言ってない」

という言い合いになりがちです。
→どっちが悪いとかクライアントには関係ないことです。

忙しいからと電話で早口で言われても理解されなかったら、ムダなコミュニケーションでしかないです。

指示の抜け漏れをなくすためには、記録に残すということを徹底したほうが、解決につながります。

また、チャットワークやSlackなどで、クライアントとのやりとりをそのままコピーして送ってくるディレクターもいます。
送ってくるのはいいですが、クライアントの理解不能な指示、要望までも、そのままコピペで転送してくるのは最悪です。

「〇〇とのことです。よろしくお願いいたします。」

と丸投げしないようにしましょう。

ディレクターが簡単にできると勝手に判断する

特に機能の追加のときに起こりがちですが、エンジニアが調査するのが必要なときに、
勝手に「簡単」「すぐできる」と判断して、依頼してしまうのは良くないです。

まずは目的を把握し、本当にその機能が必要なのか、などエンジニアと話し合うことも大切です。
話し合うことで、「もっといい方法ありますよ」と、エンジニアが提案してくれるかもしれません。

「〇〇のために、〇〇の機能がほしいとクライアントから相談を受けたんだけど、どう思いますか?」
と聞けば、エンジニアも一緒に考えてくれるはずです。

時間かかる修正を日程調整しない

いきなり修正をエンジニアに依頼して、「翌日午前まで」とか毎回平気で言ってくるディレクターは良くないです。

例えば、金曜日の夜に依頼して、「月曜の午前までに」と言われてしまうと、
他のタスクで手一杯の場合もあるので、エンジニアが困ってしまいます。
土日も休めないことが多いと疲弊してしまいますからね。

ディレクターが「簡単」かと思っていても、わりと実装に時間がかかる場合もあるので、
工数の管理をしっかり行い、日程調整は余裕をもって行いましょう。

思い込みが激しく、指示してないのに責任転嫁

自分のキャパオーバーで整理できず、エンジニアに「指示した」と思い込み、
エンジニア側が把握していないときにケンカになりがちです。

指示した「つもり」というのは、クライアントに迷惑かけることになるので、注意したほうが良いです。

ディレクター
「ここ直してくださいって言いませんでしたっけ?クレームになっちゃうんですけど」

エンジニア
「チャットでも資料確認したんですけど、そんな話なかったですよ。。電話ももらってないですし」

ディレクター
「クライアントに迷惑かかっちゃうんで、とりあえず明日午前までに直してもらえますか?」

エンジニア
(徹夜かよ。それは日程調整してくれよ。)「承知しました」

上記のように、資料や文章で記録を残さず、口頭で伝えていたりすると、
指示した「つもり」というのが起きがちです。

自分の指示漏れを謝らず、エンジニアに責任転嫁してしまえば、お互いの信頼関係が崩れるので、気をつけましょう。

仕事取ってくる方がえらいとか言う人はオワコン

これはもう論外なのですが、

「エンジニアはコード書いてるだけ。仕事取ってくるディレクターがエラい」

とか言ったら、終わりですよ。

この言葉本当に言っている人に出会ったことあるので、
「こういうこと平気で言う人いるんだ」と、
さすがに引きましたね。

エンジニアがいないと良いもの作れないですからね。

こういうことを社長(営業得意、エンジニアしたことない人)が平気で言って、
エンジニアが一気にやめたという話も聞いたことがあります。

お互いが得意な部分で、仕事しているわけなので、尊重しないといけません。

まとめ

私もディレクター駆け出しの頃に失敗を重ねました。

クライアントの要望を聞くのが一番いいことだと考えていたので、
言いなりになりすぎてしまって、チームを混乱させた経験があります。

そのときは、先輩にも「経験不足だから」と優しく注意されましたが、
申し訳なく思いましたね。勉強にもなりました。

クライアントはプロではないので、簡単に直せない修正も直せると思ってしまいがちです。
あまりにも要望を受けすぎると、チームが疲弊し、品質も下がってしまうので、気をつけましょう。

ディレクターだけが悪くないこともありますが、
何が言いたいかというと、

「お互い歩み寄りましょう」

という一言につきます。

エンジニアの中には、技術力は高いけど、気難しい人もいて、お互いに歩み寄るというのが難しいこともあります。
どちらでもいいので、歩み寄ることでお互いがいい関係になれると思います。

お互いが忙しいときもあると思いますが、

「〇〇したいと考えているんですけど、どうですか?」

と一言エンジニアに聞くだけでも、エンジニアは頼りにされると嬉しいので、相談にも応じてくれるはずです。

ムダなコミュニケーションや、コミュニケーション不足にならないように、
「歩み寄る」
ということを忘れないようにしましょう。