どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
「この人仕事できるなと思ったディレクターってどんな人ですか?」
「ディレクター駆け出しだけど、もっと成長したい」
というWebディレクターのお悩みに、答えてまいります。
具体的な内容は、新人Webディレクターや、Web系フリーランスとして独立を目指す方向けに、
「できるディレクターに共通すること」
というテーマでお話します。
ちなみにこの記事を書いているわたしは、20歳の頃にWeb業界に飛び込み、アラサーとなった現在はフリーランスとして活動してます。
これまで様々なタイプのディレクターと関わってきたので、過去の経験をベースに解説してまいります。
「使えるコミュニケーション術を知りたい」という駆け出しディレクターの方は、下記の記事をお読みください。
できるディレクターの共通点は3つの流れがスムーズ
20歳の頃からWebの仕事を始め、気づいたらアラサーになりましたが、様々なタイプのディレクターに出会ってきました。
過去に出会った「仕事ができるな」と感じるディレクターには、共通点があります。
結論から言うと、
理解 → 引き出す → 提案
この流れがスムーズで、上手なんですよね。
どれかでも欠けると、クライアントの信頼を損なうことに繋がりかねないです。
上記3つを深堀りしていこうと思います。
必要な理解とは、「相手を知り尽くすこと」

Webサイトは、あくまで「ビジネスを成長させるため」のツールにしかすぎません。
ビジネスを成長させるためには、「クライアントのビジネス」を深く理解するところから始めなければなりません。
「かっこいいサイトをつくるため」という目標なら、
- どういう色にしますか?
- どんな写真を入れますか?
- 公開日いつにしますか?
- イメージありますか?
- 参考サイトはありますか?
上記のような質問をして、クライアントの「作りたいサイト像」を理解すればいいだけです。
しかし、サイトをつくる目的は「かっこいいサイトをつくること」ではないはずです。
Webサイトは、「ビジネスで効率的に成果を出すこと」を目的としてつくるはずですよね。
サイトを活用して、「効率的に認知してもらう→集客する」ということを目指しているわけです。
数字にこだわって、成果を出すのであれば、
- 事業の背景や目的
- 商品開発の背景
- 商品を売る目的
- 今抱えている課題
- 企業・業界の最近の動向
上記のようなことを知り尽くして、「クライアントのビジネス」を理解する必要があります。
戦国時代の武将や軍師も、戦に勝利するために、「相手」「地形」「天気」などの情報を、徹底的に調べてたはずです。
なぜ地形や天気まで情報が必要なのか。
それは、できるだけ兵を失わないように、的確な情報を増やして、有利にするためですよね。
Webの仕事の場合は、
「相手を知り尽くす」=「信頼を得る」
ということにつながるので、徹底的に「相手を知り尽くす」ということは、重要なタスクですよ。
引き出すのは、喋りがうまいことではない

徹底的に調べても足らない場合は、「引き出す」ことが必要になってきます。
特にですが、
- クライアントが抱えている課題
- ユーザーが離れていく理由
- 商品の本当の価値
などなど、上記のようなことは、デスクに向かって、調べてもなかなか答えは見つからないです。
答えが見つからないときに、
- クライアントに聞く
- ユーザーアンケートをする
- 実際に商品を買って、使ってみる
ということも時には必要になります。
喋りや営業がうまいだけで成果を出せないディレクターは、引き出すのがあまりうまくないかなと。
引き出すのがうまいディレクターは、ヒアリングの際も質問を深堀りするのがうまいです。
「〇〇という商品をつくるために、苦労したことはありますか?」
「それってつまりこういうことですか?」
という感じで、課題を深堀りしたり、自分で仮定したことを質問することで、本当に必要な情報を引き出すことができるようになります。
「良いこと」「悪いこと」両面を考えた提案をする

ディレクターは、的確な提案をすることを求められます。
一生懸命練った企画案が「NG」になることなんてザラです。
的確な提案とは、とにかくアイデアを多く出して、どんどん提案していくことではありません。企画がボツになるたびに、資料を増やしていたらクライアントが不安になるばかりですからね。
クライアントはプロであるWebディレクターに意見を求めているのであって、クライアントの要望でいちいち企画を変えられたら、何を信じればいいかわからなくなってしまいます…
クライアントの情報を知り尽くし、引き出した情報をもとに、
- 結論
- 提案の意図
- 根拠となる情報
を簡潔にまとめる必要があります。
自分が考えた提案の良い面ばかりを説明するのではなく、悪い面(リスクなど)を踏まえて説明することで、
「じゃあそのリスクを承知するうえでこの提案を実行するのか」ということを理解してもらわなければいけないです。
良い面ばかりだと、クライアントも不安になってしまいますからね。
不安をひとつひとつ潰して、情報を整理したうえで、結論に導くこともディレクターの大事なお仕事です。
「一度持ち帰ります」もできるだけなくす
技術的に関わる部分だと答えられないディレクターも多いです。
「技術的に可能かどうか」だけでも知っておいて、代替案を増やしておいたほうがいいです。
あとは予算に関わる部分も即答できないことが多いですね。
例えばですが、
要望を持ち帰るパターン
クライアント:
Aをやりたいんですけど…
ディレクター:
一度工数を見積もるので、後ほどメールでご連絡いたします。
一度持ち帰るパターンは、工数をオーバーせずに済むのでわたしもたまにやるのですが、毎回やっていたら時間がかかりすぎてしまいます。
すぐに即答できるパターン
クライアント:
Aをやりたいんですけど…
ディレクター:
Aは工数がこれくらいかかるので、予算的に〇〇万円オーバーします。
もし予算内に抑えるなら、Bはいかがですか?
Bなら、Aとほぼ同じ機能を実現できます。ただし、〇〇というリスクがありますね。
クライアント:
なるほど、そしたらBでもいいかもしれませんね。
ディレクター:
しばらくBで運用してみて、問題がでてきたら、Aに切り替えましょう。
もしくは予算に余裕が出たら、Aに変えてもいいと思います。
という感じで、すぐに代替案が用意できるくらいの知識は身につけておきましょう。
まとめ
仕事ができるディレクターの共通点は、下記の流れが上手いです。
理解 → 引き出す → 提案
まずは、クライアントを知り尽くすことですね。
- 事業の背景や目的
- 商品開発の背景
- 商品を売る目的
- 今抱えている課題
- 企業・業界の最近の動向
クライアントのビジネスを知るためにも、上記のことを知っておく必要があります。
徹底的に調べても足らない場合は、「引き出す」スキルが必要になってきます。
喋りが上手くなくても会話の中で、クライアントが求めていることや困っていることを引き出すことは可能です。
クライアントの情報を知り尽くし、引き出した情報をもとに、
- 結論
- 提案の意図
- 根拠となる情報
を簡潔にまとめて、提案する必要があります。
相手のビジネスを知り尽くせれば、上記をまとめるのは難しくないと思います。
というわけで、今回は以上です。
駆け出しWebディレクターで「コミュニケーション」に困っている方は、下記の記事もどうぞ。