「Webディレクター」を目指している方や、「Web業界」に入りたい方にとって、

ディレクターってどんなスキルを身につければ良いんだろう
ディレクターの仕事って何?
ディレクターになるまでなにをすればいいの?

といった疑問や不安が出てくると思います。

いろいろ調べている方なら分かると思いますが、一般的によく言われているWebディレクターになるために「必要なスキル」ってすごい多いんですよね。

わたしがWeb系スクールの講師をやっていたときの話ですが、

「身につけないといけないことが多すぎて何からやればいいかわからない」

という相談をよくされました。

現在、フリーランスとして、企業などのマーケティングも担当していますが、
これまで様々なディレクターと関わってきた経験をもとに、

・ディレクターのお仕事
・必要なスキル
・なるまでのステップ

について、具体的に答えていきたいと思います。

一般的に言われる必要なスキルが多すぎ問題

正直なところ、ディレクターで未経験で採用という企業は少ないです。

Web業界の経験を必要とする企業が多いわけですが、
なぜかというと、「幅広い知識が必要」だからです。

じゃあどうすればディレクターになれるのか、必要なスキルをいろいろネットとかで調べてみると、
Webディレクター志望の方にとっては、一般的に言われている「求められるスキル」があまりにも多すぎるように感じます。

以前仕事で関わった会社の話ですが、
「Webディレクターとして必要なスキルはこれだけあるよ」と、
入ったばかりの若手アルバイト(ディレクター志望)に渡していた資料に驚愕した経験があります。

その資料は、ある記事をもとに作られた資料だったんですが、
元記事を拝見すると、なんと20個以上もスキルがあったんですよね。

01. リーダーシップ
02. マネジメントスキル
03. コミュニケーションスキル
04. スケジュール・予算管理能力
05. 課題抽出スキル
06. アクセス解析の知識・スキル
07. 統計学の知識・分析スキル
08. Webマーケティングの知識・運用スキル
09. 一般的な広告・PRの知識
10. 企画力
11. ドキュメント作成スキル
12. プレゼンテーションスキル
13. インターネットビジネスの知識
14. 情報収集・活用スキル
15. Webデザインの知識・スキル
16. 編集・ライティングスキル
17. フロントエンド言語の知識
18. バックエンド言語の知識
19. デバイスの知識
20. 権利関連の知識
21. 経営関連の知識
22. 英語力・英会話スキル

引用した記事はこちら

資料見せてもらった瞬間に、「いや、こんなにスーパーな人材見たことないですよ」と思わず言ってしまいました。
(いたら教えてほしいですね。)

たしかにどれも間違いではなく、実際にわたしも上記のようなスキルを全部身につけようとがんばった時期がありました。
新卒で入った会社では、制作全般やらせてもらいつつ、ディレクターの仕事もさせてもらっていたので、なかなかハードでしたし。。

がんばっていくうちに、「これ全部身につけたら、多分定年迎えるんじゃないか」って気づきました。
というか「これ全部やるのは非効率かも」と思い、諦めました。

あとで詳しく説明しますが、
結論から言うとWebディレクターになるまでに、
先ほど紹介した20個以上のスキルはいらないです。

ディレクターのタイプは4種類

今までたくさんのディレクターに出会ってきましたが、
4種類のタイプに分かれていると思います。

  • 「営業に強い」系
  • 「企画に強い」系
  • 「分析に強い」系
  • 「技術に強い」系

上記4つのうち、2つくらい兼ね備えた人が多いですね。
例えば、「営業(超得意) × 企画」みたいな感じですね。

それぞれ得意分野を持っているので、先ほどの20個もスキルは必要ないかなと。

では、4つのタイプを解説します。

「営業に強い」系

コミュニケーションに長けていて、バンバン営業して案件をもらってくるタイプですね。

1日の大半打ち合わせに費やすみたいなことがザラな人たちです。
このタイプは、企画はそこそこできるけど、技術はそんなに詳しくないって人が多いです。

「企画に強い」系

企画力で勝負するタイプです。

発想力や情報収集力が素晴らしく、誰でも見やすい企画提案書を作れる人たちです。
プレゼンのスキル、つまり提案能力が高いですね。

「分析に強い」系

運用の面で重要になりますが、アナリティクスやサーチコンソールで分析して、PVや訪問数などのデータを作るのが得意なタイプです。

とにかく数字を意識している人たちですね。
統計やデータを活用して、サイトを改善できる能力が高いです。

「技術に強い」系

もともと開発出身で、システム開発や運用など技術面に詳しいタイプです。

テクニカルディレクター」や「システムディレクター」とも言われたりする人たちです。
大規模なシステム運用のときに大活躍します。

4つのタイプなんとなくわかってもらえれば、OKです。

上記のように、Webディレクターといっても、様々なタイプに分かれるんですよね。
企業によっては、設計担当の「デザインディレクター」というようなポジションもあります。

紹介した4つのタイプですが、どれか強くても、年収にして800万〜1000万以上のプレイヤーもけっこういます。

20個以上もスキルを磨かなくても、立派なディレクターとして活躍できるので、安心してください。

ディレクターの仕事内容

よくある一般的なWeb制作会社の仕事内容はこんな感じ。

  • クライアントとの調整
    → 連絡やり取り、打ち合わせ対応、課題ヒアリング、進捗報告・管理など
  • 制作(開発)側との調整
    → メンバーのアサイン、進捗管理、納品物のチェック管理など
  • 作業
    → 予算管理、企画提案書書作成、サイト設計、指示書作成など

このへんは働いてみないとわかりづらいかもしれませんが、
メインの仕事は、「円滑にサイトをつくるための調整」だと思ってください。

最低限必要なスキルは4つだけ

ここまでディレクターとはなにか、どんなことしているのか、
ということについて説明してきました。

じゃあ実際にディレクターになるために必要なスキルはなにか

今までの経験をもとから結論をいうと、
最低限必要なスキルは下記の「4つ」だけです。

4つのスキル

  • 情報の収集・取捨選択
  • 課題を見つけ出す・引き出す
  • Webの基礎技術
  • デザインの基礎知識

一つずつ説明します。

情報の収集・取捨選択

ディレクターは「クライアント」と「制作(デザイナーとエンジニア)」の調整役でもあるので、
コミュニケーションをとる必要があり、板挟みになりがちです。

円滑に進めるためには、「情報量」が必要になってきます。

クライアントから信頼をしてもらうには、
クライアントの企業や業界のこと」を徹底的に調べあげて、企画の根拠・説得力のタネにする必要があります。
クライアントのビジネス」「クライアントのお客様」まで知らなければ、良い提案はできません。

クライアントだけでなく、社内のデザイナーやエンジニアともうまくやらなければいけません。
特にクライアントの無茶ぶりで、デザイナーやエンジニアが困る可能性があります。
技術的にできないのか、予算的に無理なのかは、ある程度Webやデザインの技術を知っておく必要があるということです。

課題を見つけ出す・引き出す

クライアントが依頼してくるのは、困っているからです。
じゃあ具体的に何に困っているのか、それを見つけて、課題を解決するのが我々Webのプロのお仕事です。

先ほど情報の収集に関して話しましたが、得た情報から根っこにある課題を見つけ出すことが重要です。

ディレクターはクライアントとも打ち合わせする機会が多いですが、

「どういうサイトが作りたいですか?」
「イメージカラーとかありますか?」
「写真とかの素材は撮影しますか?用意できますか?」

などサイトの制作に関することをただ話してあっているだけではお互い時間のムダです。
ヒアリングから「困っていること」「課題」を引き出していくスキルが大切になります。

WebやITに関する基礎リテラシー

Webサイトを作る者として、

必要なリテラシー

  • どうやってサイトが作られているか
  • サイトはなぜ動くのか
  • HTML・CSSの理解

など最低限の基礎は知っておく必要があります。
クライアントやエンジニアと円滑に進める調整役として、基本を知っておかないと話し合いが難しいです。

基礎であれば、ネットや本でも独学できるので、調べて、学習してみてください。

デザインの基礎知識

WebやITの基礎リテラシーに含まれるかもしれませんが、デザインの基礎知識も知っておく必要があります。

クライアントから「ここの余白もっと狭めてしてほしい」といった修正内容が来ることもよくあります。
その要望を受け入れることで、デザイナーが「ユーザー目線」で作ったデザインが、素人であるクライアントの一言で余計な手直しをしなければいけません。
これでは一生懸命いいデザインを作ったデザイナーもやる気なくします。

余白ひとつにしても、

なぜ余白を広めにとっているのか

という理由を説明して、納得させることも大切です。

また、デザインの知識を知っておくと、伝わりやすい企画書も作成できるようになるので、勉強して損はないです。

ディレクターになるまでの5つのステップ

最後に、ディレクターになるまでの具体的な5つのステップを説明して、終わりにします。

冒頭でも話しましたが、いきなり未経験で採用してくれるところは少ないです。

数百人規模の企業であれば、アシスタントディレクターを採用しているところが多いですかね。
(わたしの知人も数百人規模の有名企業に入ったときは、アシスタントディレクターからキャリアスタートしてました。)

理由としては、ディレクターがメインで、制作自体は外注しているからです。
※ただし転職の場合は、Web業界未経験だと営業出身が有利だと思います。

あとは新卒募集している企業なら、総合職として入れるかもしれないです。

オススメしているディレクターになるまでのステップは、

制作を経験 → ディレクター

という感じです。

手順としては、

  1. 独学またはスクールで基礎を学習 【半年】
  2. 制作会社で現場(制作)を知る 【一年】
  3. 経験をある程度積んだら、ディレクターやりたいです!と伝える
  4. 最初はアシスタントディレクターとしてデビュー 【半年 〜 一年半】
  5. 経験を積みディレクターとして開花

こんな感じで制作から経験を積んでいけば、2〜3年くらいでディレクターになれるはずです。

まとめ

断言しますが、スキルは20個以上も必要ないです。

4つのスキル

  • 情報の収集・取捨選択
  • 課題を見つけ出す・引き出す
  • Webの基礎技術
  • デザインの基礎知識

上記4つくらいあれば問題ないので、安心してチャレンジしてほしいですね。

正直、若ければスキルなくても熱意を示せば、アシスタントディレクターからとして入ることも可能だと思います。

アシスタントではないディレクターを目指すのであれば、最初は制作知識を身につけることをオススメしたいです。
フリーランスになりたいという人は、独立するときにも役立ちますからね。

制作を一年くらいやらせてもらえれば、現場を知れます。
制作で経験を積んだら、自身持って「ディレクターやりたいです」と希望を伝えるだけですぐやらせてもらえると思います。

アシスタントディレクターとして、経験を積んでいくうちにマーケティングや提案のスキルはあとからついてくるので、
入社する前からガッツリ学ばなくても問題ないです。
ただし、自己学習は必須です。

エンジニアかデザイナーか、それともディレクターを目指すか迷っている方であれば、
最初は制作からやることをオススメします。

学習方法とかおすすめサイトとかも、このサイトでいろいろ紹介していきますので、ご参考いただければと思います。