少し前に「終身雇用の継続が難しい」というニュースが話題にはなっていましたが、
「大企業に勤めているからもう老後も安心だ」という時代が終わりました。
アラサーの自分にとっては他人事ではないですが、
学生時代からもうそういう時代だろうと認識していたので、特に驚きも不安はないです。
「定年まで勤めれば、老後は毎月年金もらって、あとはゆっくり好きなことをやって過ごす」という考えではまずいかもと、
20代前半の頃から考えて行動してきたつもりです。
親世代ではその考えでも問題なかったかもしれませんが、これからの時代自分で考え、どう生きていくかという対抗する力が必要です。
今回の記事では、
「雇用の現状」と「将来に恐れず、どう生きていくか」ということをまとめてみました。
経済界のトップたちが「終身雇用の継続は難しい」と発言

今年に入って、経済界のトップの人たちが重要な発言をしました。
経団連 会長
終身雇用はもう継続できないと思っている
トヨタ 社長
終身雇用を守っていくというのは、今のままではなかなか難しい局面に入ってきた
経済界、日本の大手企業トップたちが上記のような発言をしていました。
これまで大手企業に入ればもう安心だと考えていた人たちの中には、少し不安に思う方もたくさんいると思います。
ただその一方で、
年金制度も危ういので、年金支給開始を70歳に引き上げ、
定年年齢も70歳に引き上げる法律の案も政府から出ています。
終身雇用に関して、大手企業でも賛否はもちろん分かれていますが、
すべての人の終身雇用を守れるかというと、それは現実的には厳しいと考えている経営者が多いようです。
ほかにも、
みずほFG 会長
働き方を個人個人が意識していかなければ、70歳になっても幸せな人生を送ることはできない
大成建設 会長
役に立つ人は70歳を超えても働いてもらっていいし、役に立たない人は70歳前にやめてもらわなきゃしょうがない
厳しいかもしれませんがこういった意見も出ており、
これからの時代、何十年先も安定した雇用を約束する企業というのは減ってきています。
とは言うものの、このような発言は今の時代とかではなく、前から分かりきっていたことです。
企業からしたら、人件費は固定費なので、毎年社員が入ってくることを考えたら、売上が伸びなければしんどいですよね。
数年前学生の頃、特に就活時期のときですが、
「〇〇君がA社(某有名ゲーム開発系企業)に内定決まったらしい、すごいね」
「B社(某有名インフラ系企業)に内定決まったから、40歳になったら年収1,000万は堅いな」
「C社(某有名IT企業)はボーナスが〇〇万円もらえるから、こっちにしようか迷う」
「D社(某有名人材系会社)は、退職金2,000万らしいから入れば、やめても安泰だよね。」
など、
大学や就活会場に行くたびに、
こういう話をしている人がけっこう周りにいました。
ですが、正直こういう考えを持った人はほんと将来キケンだなと感じていたのを、今このニュースを見て思い出します。。
ずっと定年まで勤めたいと思っている会社に入れたとしても、
時が経てば、環境が変わったり、自分の担当する事業が撤退したり、会社自体潰れたりと
様々な危機に直面するでしょう。
企業に入ることをゴールにしていたら、当然のことながら、生き残れないです。
会社が突然なくなることになったり、クビを切られたりした場合、
新しい勤め先を絶対紹介する、転職先が決まるまでお金を紹介する絶対保証するという仕組みはどこにもないですからね。
雇用の現状

厳しい現実をもう一つお話したいと思います。
早期退職者を募集している、リストラを行った有名企業が、ここ1年(2019年7月現在)で増加しています。
2019年に関しては、半年余りで前年度の12社は上回っています。
リーマンショック級の不景気が来たら、どうなるかわかりません。
- 三菱UFJフィナンシャルグループ:ロンドンで500人
- ジャパンディスプレイ:1,000名
- 日産自動車:世界全体で4,800人
- 東芝:823人
- アルペン:355人
- 富士通:2,850人
- パイオニア
- コカ・コーラボトラーズジャパン:950人
- カシオ計算機
- NEC:3,000人
- アステラス製薬:700人
全部挙げきれていないですが、上記挙げた企業はほとんど知っているのではないでしょうか。
そして、これだけの有名企業が人員削減をしているということです。
年齢対象や人員削減規模を明らかにしていない企業もありますが、
特に年齢は45歳以上を対象にしている企業が多いようです。
30代後半〜50代前半は、特に出世競争、敗れればリストラと、
考えれば考えるほどしんどくなりそうです。
先ほども話しましたが、私が数年前学生時代のときに偶然耳にした、
「大手企業に入れば、もう安泰」
「65歳くらいまで企業で働いて、定年後は年金暮らし」
という希望、時代が残念ながら幻想をいだいているにすぎないということです。
これからの将来に恐れず、どう生きていくか

ここまでけっこう不安になりそうなくらい厳しい現実をお話しましたが、
不安にさせるつもりがあって書いているわけではありません。
ネガティブな要素から前向きに物事を考えて、新しいプランを立てることが大切だと思ってます。
冒頭でお話しました経済界のトップたちも、
「やりがいのある仕事につけるチャンスが広がっている」
「多様な働き方がどんどん出てくる」
「元気な人にはチャンスを与える」
「これから能力が上がり、70歳以上になっても良いパフォーマンスができるのであれば、会社にいてもらいたい」
といった声が上がっています。
リストラされた会社に怒ったり、国に絶望したりしても、
それは国や会社が決めたことであり、変えることはできません。
未来を悲観したり、不安になっても、現状は何も変わらないです。
変えていくためには、時代の流れをとらえ、最悪の想定にも備えていく必要があると思います。
・終身雇用が崩壊し始めている。
・給与がなかなか上がらないし、今後もそんなに期待できない。
・年々下がり続ける年金。そして支給年齢も引き上がる。ほとんどもらえない。
というネガティブな事実や最悪な事態をどう対処するか考えつつ、
未来に向けた行動を起こさなければいけません。
行動に移すステップとしては、
- 常に情報を集める・敏感になる
- 情報を捨てる・選ぶ
- 得た情報をもとに、考えて、スキルを磨く
- 上記を継続しつつ、できることを増やしていく
- 価値の高い人材になり、複数の収入源を生み出す
こんな感じで、常に情報を取捨選択し、自力で考えることを続けていけば、
突然会社をやめることになっても、痛くも痒くもないし、価値の高い人材になれるはずです。
どう生きていくか、しっかり考えて行動しましょう。
まとめ
もう「終身雇用」「年功序列」「60歳くらいで定年」「老後は年金生活」といった今までの常識は崩れています。
ただ、勘違いしてほしくないのは、会社は信用ならないからすぐに辞めようということではありません。
決して「会社を辞めてすぐ独立しよう」と煽るつもりはまったくないです。
たとえサラリーマンであっても、一つの会社でずっと働くことを考えたりするのではなく、
スキルを磨き、伸ばして、成長しながら、
生き残る道を探る。
そして備えておく。
これしかないと考えてます。
そのためには、
この記事のまとめ
- 情報の取捨選択し、考える
- 学び続ける
- いつ環境が変わっても問題ないように備える
といった力が必要です。