独立したばかりのフリーランスの方にとって怖いのは、「暇」という状態です。
暇を恐れると、どうしても仕事をなんでも受け入れがちになります。
私ももともと「暇」という状態が怖く、
あまり自分にとって有益にならない仕事を猛烈にしていたという時期がありました。
今は、やりたくない仕事は基本的に断るようにしています。
そのおかげで自分の時間が増えて、次のチャレンジができるという好循環が生まれるようになりました。
今回は、駆け出しのフリーランス向けに、
「 フリーランスの特権でもあるやりたくない仕事は断ること 」
をテーマにして、お話してまいります。
フリーランスにとって、「忙しい」は良いことなのか
「フリーランスとして晴れて独立!」「自由だー!」と叫びたいところですが、
何も仕事をしなければ、当然収入はゼロです。
独立したばかりのフリーランスにとっては、仕事がないというこの状態は死活問題です。
なので、必死に仕事を増やそうと努力します。
必死に頑張っているときに、周りからも「仕事あるの?」「忙しい?」とかいろいろ聞かれることもあるでしょう。
まわりに心配されるせいか、
仕事が多い(忙しい)= 良いこと
仕事がない(暇) = 悪いこと
という気持ちになりがちです。
仕事がない焦りからか、最初は安く請け負ったり、モンスタークライアントに捕まったりする人を何人もみてきました。
たしかに、仕事を減らせばお金が減ってしまうので、最低限のお金は必要なのですが、
仕事を減らすことで、大きなものを得ることができます。
フリーランスは目の前の利益より「仕事を減らす」

仕事を減らすのはたしかに勇気のいることですが、
今のままやりたくない仕事を安請けしても、個人ではどうしても売上を伸ばすのに限界が見えます。
売上の限界、壁を超えるためには、仕事を減らして「時間」を得る必要があります。
私も今は常に目の前の利益よりも「時間をつくる」ということを意識しています。
例えば、自分がやらなくてもいい、やりたくないなと思った仕事は、すぐ「No」と断るように徹底していました。
断りにくくても、
「お役に立てない」
「現在、新規の案件は断っている」
「またお声がけください」
と一言伝えるだけでOKです。
そうやって断ることで、自分のリソースを常に100%にしないように気をつけていました。
じゃあ残りのリソースでサボっているのかというと、そうではありません。
自分のリソースの50%〜60%くらいは普通に仕事して、
残りのリソースは「新しいことを実践する時間」、「基礎を学ぶ時間」、「読書」など、
将来的に成長スピードがさらに加速するように、種をまく時間をつくりました。
仕事が減るということを「マイナス」と捉えるか、
それとも「時間を得る = プラス」と捉えるか。
最初は生活できるだけの収入があれば十分です。
長期的に考えて、すべての人に平等に与えられた「時間」をどう生かすか。
よく考えて、仕事を選びましょう。
やりたくない仕事を断ることはモチベアップにつながる
せっかくフリーランスとして独立したのであれば、
自由なわけなので疲弊して仕事する必要はまったくないです。
- やりたくない
- 自分の成長につながらない
- 単価が低すぎる
上記のような仕事をたくさん受け入れて、
モチベーションが低下していては、いったい何のためにフリーランスになったかわからないですからね。
仕事するうえでモチベーションを保つことも大事です。
モチベーションを保つことで仕事の質も上がっていきます。
フリーランスは「この仕事をやれ」と強要されているわけではないです。
自分で仕事を断ることができるので、嫌な相手と仕事しなくてもいいわけです。
わたしの場合、嫌な相手がいるわけではないですが、
あまりにも安い単価での仕事の相談があると、
さすがに質にも関わってくるので、断ることもあります。
そのときは、「現在新規の受け入れを断っているので、また機会あればよろしくお願いいたします。」とメール送るだけで断れます。
仕事を断ることで、モチベーションを保つことができ、また新しいチャレンジができます。
目先の利益にとらわれず、仕事を断る勇気も大切ですよ。
まとめ
仕事を断れるというのは、フリーランスの特権です。
世間一般的には
「忙しい = 良いこと」
と捉えられていると思います。
ですが、個人的には、「忙しい」という言葉は、「心を亡くす」という意味とも捉えているので、
自分が忙しい状態を周囲に自慢したくはないと、学生の頃からずっと思ってきました。
暇すぎるという状況が続くのも生活に支障をきたすので、
コツコツと労働をしつつ、種銭を稼ぐことは続けなければいけません。
普段の生活もあるので労働はしなければいけないのですが、
目の前の利益に飛びつき、仕事などの予定でいっぱいに入れすぎてしまうと、
稼げるチャンスを見逃してしまっているかもしれません。
けっして「暇」な時間があることは悪くないです。
悪くないというより、積極的に「暇」をつくるべきです。
自分の「時間」をつくり、チャンスを見逃さないように、
コツコツと種をまいていき、長期的に育てていく必要があります。
自分の時間をつくるためには、
やらないことの軸をあらかじめ決めておくと、
余計な仕事はすんなり断れるので、実践してみてください。