「独立したものの、新規案件がなかなかもらえなくなってきた」
「案件をこなしながら、営業するのが大変」
「継続した安定収入を得たい」
といった悩みをお持ちの方けっこういると思います。
今回は、Web系フリーランスを目指す方や、駆け出しフリーランスでなかなか収入が安定しないという方に向け、
「フリーランスが保守運用をどうやって受注するか」
「保守契約で固定収入を得ると、精神的にも安定する」
ということについて、解説してまいります。
記事を書いてるわたしは、会社員時代から副業で保守案件の契約をしてました。
継続的に安定受注できると、独立してもチャレンジしやすいですし、精神的にも安定します。
それだけでなく、仕事を好きなように選ぶことができますよ。
フリーランスは「運用保守」案件を増やしていくべき

今回は、主にWeb系フリーランスを例にします。
固定収入を得るためには、新規案件と同時に「運用保守」契約をして、安定させることをオススメします。
普通にWebサイトを制作するのみの案件の場合
新規1件受注ごとに「20万円」の制作費用をもらうとします。
- 1件20万円 × 月3件受注 = 月 60万円
- 月60万円 × 12ヶ月 = 年 720万円
上記のように、毎年720万円得られます。
ですが、5年後も、毎月の新規案件の受け入れを増やさなければ、毎月60万円で年間720万の収入は変わらないですよね。
では、仮に新規案件の受注ごとに、月5,000円の「保守運用」を契約できたらどうなるか。
【新規案件受注分】
- 1件20万円 × 月3件受注 = 月 60万円
- 月60万円 × 12ヶ月 = 年 720万円
【保守運用受注分】
新規案件が月に3件ずつ増え、「毎月5,000円」の保守費用をもらう場合、
1ヶ月目 3件 → 月15,000円
2ヶ月目 6件 → 月30,000円
3ヶ月目 9件 → 月45,000円
4ヶ月目 12件 → 月60,000円
5ヶ月目 15件 → 月75,000円
6ヶ月目 18件 → 月90,000円
︙
12ヶ月目 36件 → 月180,000円
1年後には「保守費用」だけで、毎月「18万」の固定収入になります。
2年頑張れば、24ヶ月目には毎月「36万」に増加します。
24ヶ月目
月60万(新規制作分:3件) + 月36万(保守費用分) = 月96万円
上記は単純計算ですが、24ヶ月目には毎月の収入が100万近くになります。
新規案件の制作費にプラスして、毎月安定した収入があると、仕事も選べるようになります。
こんな感じで順調にいけば、地雷案件やモンスタークライアントは安心して避けられますね。
まずは月5,000円の保守費用をもらえるようにしよう
まずは、月5,000円の「保守費用」をいただくことからですね。
月5,000円でなにをするかというと、
どのフリーランスや制作会社もやっているプランでOKです。
具体的には、下記です。
月5,000円のプラン
- サーバー管理
- ドメイン管理
これだけでOKです。
正直そこまでやることはないですが、
わたしのまわりのフリーランスも、月5,000円で「サーバー管理」と「ドメイン管理」というプランを提供している人が多いですね。
ちなみにですが、わたしが以前勤めていた会社では、月10,000円でした。
なので、フリーランスは月5,000円くらいでいいと思います。
特にやることないから月5,000円はもらいにくいというフリーランスの人けっこういるんですが、
初心者にとってはサーバーって聞くだけで触れたくないって人が多いことを忘れちゃいけません。
たまに制作会社で、「月額無料」とか見かけますが、間違いなく社員は疲弊しますね。
かなり低い賃金で働かされていると思います…
初心者の頃を想像してみてください。
Webサイトがどうやって動いているかもよくわからなかったし、
「サーバー?ドメインってなに?難しそう…」って大半の人はそう思っていたと思います。
実際によくクライアントからも、
「サーバーとかドメインとかよくわからない」
「サーバー選定とか契約を代行してくれませんか」
「サーバーが落ちた?っぽいけどどうしたらいいですか」
と相談も受けることあります。
クライアントにとっては、
サーバーが停止でもすれば一大事です。
「サーバーを更新してください」「サーバー代金を支払ってください」という内容のメールを忘れる人もけっこういますし、
サーバー側のトラブルが起きることもあります。
トラブルが起きると、クライアントはどう対処していいかわからないです。
そういったクライアントのお困りごとを解決するための「保守費用」であり、
「保険」でもあるわけです。
制作会社が保守費用で月10,000円とかもらっているのに、
フリーランスは月5,000円をもらえないというのはおかしな話じゃないでしょうか?
なので、積極的に運用保守のプランは提案するべきです。
保守費用をいただく場合は、
新規制作の際に「ドメイン取得」と「サーバー選定・契約」を代行して、
毎月5,000円いただくというプランを提案すればOKです。
売上を安定させるためにも制作会社と同じように、プランを真似てみて、良心的な価格で提案すればクライアントも喜んでくれますよ。
【固定収入を得る方法 – 番外編】月額サービスを作ろう

フリーランスでWeb制作事業を展開しているのであれば、保守契約だけではなく、他の方法で固定収入を得る方法もあります。
例えばですが、地方などで活動しているなら地域性の強みを生かした月額制のサービスを提供するとか。
特に、特定エリアの飲食店、美容室、エステサロンなどをメインターゲットにします。
- ホームページを定期的にリニューアルしたいけど費用が高い
- 新規顧客を増やしたい
- グルメポータルサイトや美容系ポータルサイトだと差別化しづらい
などそういう悩みを持ったお店に、コンサル込みのWeb制作サービスを提供します。
- 制作作業はオシャレなテンプレートを使用して効率化する
→ポータルサイトでは出しにくい、お店のコンセプトやオシャレ感を伝えられる - プランは、運用保守込み月額8,000円、コンサル込み月額20,000円など複数提案
→新規顧客を増加させるためのコンサルができると契約してもらいやすい - 契約2年以上でリニューアルが1回まで無料にする
→定期的にリニューアルしたい方には、常に新しく保てるのがメリット - ご紹介キャンペーン特典は、月額1ヶ月分無料
→紹介の連鎖が起きれば、売上増加
こんな感じで地域密着をするやり方もアリです。
まとめ
フリーランスとして新規開拓、新規案件だけで収入を得るのは「一時的な収入」にしかすぎないです。
最初の1,2年はいいですが、いずれ疲弊します。
保守費用のような「継続した収入」があると、ゆとりができます。
いきなり月額数万円のコンサルプランを受注するのはなかなか難しいので、
制作会社のように「サーバー管理」「ドメイン管理」のみのプランを受注することをオススメします。
月5,000円くらいであれば良心的なので、けっこう契約してもらいやすいです。
クライアントにとって、サーバーやドメインの管理は面倒なものです。
面倒な作業を代行、お悩みを解決するために、フリーランスは手助けをしなければいけません。
月額5,000円の保守費用を継続してもらうことで、安定した固定収入になるので、精神的にもラクになります。
ぜひ検討してみてください。