どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
「今の職場は、ブラックです。もう少し我慢して、続けたほうがいいかな…」
「今の仕事は、正直やりたいことができず違う気がします。続けたほうがいいかな…」
「3年は続けるか迷う。上司にやりたくないことも我慢してやれと言われた…」
上記の悩みに答えていこうと思います。
今回は、20代の学生や会社員、特に現状に「違和感」を感じている方向けに、
- 「やり抜く力」は、悪い環境で発揮しようとしてはならない
- 「我慢・耐える」と「やり抜く」の大きな差
上記について深掘りしてお話します。
この記事を書くわたしは、アラサーの現役フリーランスです。
「スタートアップ → Web系企業・副業ワーカー → フリーランス」というキャリアを歩んできました。
過去の経験をもとにお話しますので、ご一読いただけると幸いです。
「やり抜く力」は、悪い環境で発揮してはいけない

「やり抜く力」は、悪い環境で発揮しようとしてはダメです。
理由は下記のとおり。
悪い環境で、「やりたくないこと」や「好きではないこと」を、やり抜くのは難しいからです。
長時間働いたりすると、頑張っている感はあると思いますが、体力と精神が消耗していくだけです。
ここで言う「悪い環境」とは、下記のようなことを毎日しないといけない環境です。
- 自分にとって嫌なこと
- つまらないこと
- 自分がやりたくないこと
- ずっと苦痛なこと
- 精神崩壊しそうな環境にいること
上記に当てはまる仕事を無理にやらされている感覚があるなら、やり抜く力は残念ながら発揮できません。
ブラック企業で働いている人は、やり抜く力を発揮できないまま、精神が崩壊してしまいます。
一度精神が崩壊すると、再起するまでに時間がかかるので、無理しないほうがいいですよ。
【経験談】ブラック企業で消耗して、やり抜く力が発揮できなかった仕事仲間の話
わたしが過去に常駐したブラック企業の経験談を少しだけ話していこうと思います。
駆け出しの頃に常駐したのですが、典型的なブラック企業で、正社員やアルバイトの人たちを、深夜や土日まで働かせてました。
わたしはフリーランスの立場だったので、決まった時間に普通に帰宅してました。
一方、正社員やアルバイトの人たちは、本来は9時〜18時の勤務時間ですが、23時、終電まで普通に残って仕事してたので、かなりつらそうでした。
そのブラック企業の社長は、正社員やアルバイトに向かって、「やり抜くこと」についてよく話してたのですが、、、
毎回聞くたびに、もはや「やり抜く」という言葉の悪用だなと感じてました。
- 〇〇は仕事できない。できる人は、短時間睡眠で、猛烈に働いている
- 自分が持ったプロジェクトは責任持て。会社に寝泊まりしてもいいよ
- なにもできない人が定時で帰宅はおかしい。責任持って、やり抜いて
- アルバイトはなにもできないなら、雑務も文句言わず、やり抜いて
- ほんとにちゃんと仕事してる?やってないでしょ?もっとやって
- すぐ辞める人は、やり抜く力がないから何をやってもダメでしょ
みたいな感じのことを、平気で口に出すタイプの社長でした。
しんどすぎて急に来なくなってしまった社員や、その場にいない社員の悪口をまわりにグチグチ言いふらすくらいのレベルです。。。
こういった環境では、社員もみなパフォーマンスが発揮できないです。
「負の空気感」、「悪い環境」に耐えられないタイプのわたしは、その企業をすぐ去りました。
同時期に辞めていった社員さんとは、今でも付き合いがありますが、みんな口を揃えて「辞めてよかった。今しあわせ」と言っているほどです。
仮にこの社長さんが言う「やり抜く」を実行した先には、明るい未来が待っているんでしょうか?
わたしや辞めた社員さんには、そんな明るい未来は見えませんでしたね。。。
小利口で優秀な人ほど、耐えながら、マジメに働こうとする

小利口で、わりと優秀な人ほど、「無茶しすぎて、長時間働き、仕事をこなそう」としますよね。
上司に「責任もって、やり抜け」と言われた
↓
残業するしかないくらいの業務量を引き受ける
↓
疲弊しながら、なんとか片付ける
↓
少し評価が上がり、「もっと仕事増やそう」と上司に言われる
↓
さらに仕事が増え、残業の毎日…
これでは、必ずいつかパンクしてしまいますよ…
限界が来て、パンク
↓
クライアントに多大な迷惑をかける
↓
上司に叱責される
↓
「責任とれ」と言われる
↓
負のループ…
こんな感じで、体も精神も壊してしまうでしょう。。。
上記のような負のループに陥っても、「でも仕事自体は、やりがいあるから」と本人が錯覚していたら、もう最悪な状況としか言えないですよね。
「こんなのやってられない」とすぐに判断して、自分のパフォーマンスが出せる環境を選べる人は、負のループには陥ることはないでしょう。
悪い環境はすぐに損切りして、新しい環境での打席数を増やしたほうが、自分にピッタリ合う良い環境は見つかりやすいと思います。
「我慢・耐える」と「やり抜く」を混同してはいけない
「我慢・耐える」と「やり抜く」を同じように捉えてはいけません。
よくある部活の体罰や、ブラック企業のパワハラなどで考えてもらうとわかりやすいです。
「我慢・耐える」のイメージは下記のとおり。
- 顧問の暴力に耐え続ける
- 体を壊すだけの意図のないトレーニングに耐える
- 上司の暴言やパワハラを我慢し続ける
- ブラックな環境でやりたくもない仕事を膨大に任される
- 毎日の長時間労働を強いられ、働き続ける
↓
耐えた先に、「どんなきついことにも耐えられるメンタル」を手に入れる可能性がある。
しかし、精神が崩壊する危険性や、自分がまるで頑張っているかのように錯覚する危険性もある。
一方、「やり抜く」のイメージは下記のとおり。
- 目的を持った基礎練習と、データに基づくフィジカルトレーニングを頑張る
- プロの試合のVTRを徹底的に研究し、実戦で試し続ける
- 自分がやりたかった仕事のために、スキルを磨き続ける
- 好きなことに没頭し続ける
- 自分の意志で立ち上げた事業を軌道に乗せるために、猛烈に働く
↓
やり抜いた先に、「達成感」や「充実感」を感じ、「新しい知識、スキル、実績、経験」を手に入れる可能性がある。
という感じ。
まとめると、
- 「我慢・耐える」は、無理してしまうことでパンクする可能性がある
→ 継続性が見込めない - 「やり抜く」は、やりたいこと、好きなこと、やるべきことに没頭して集中力も保てる
→ 継続性が見込める
これが、「耐える」と「やり抜く」の大きな違いです。
まとめ:やり抜く経験を積み重ねて、死ぬまでに燃焼しよう

悪い環境、嫌な仕事なら、すぐに損切りして、環境を変えるべきです。
違和感を感じたなら、無視しないでください。
大切なのは、
自分のパフォーマンスがしっかり出せる環境で、成果を出すまでやり抜くこと
だと、わたしは考えてます。
「我慢しすぎないで、もっとやりたいことに挑戦すればよかった」と思って死ぬより、
「あのとき我慢しなくてよかった。たくさんやりきったな」と思いながら、死にたいですよね。
長い人生の中で、どこかでやり抜く経験をしなければいけないです。
やり抜く経験を増やすには、打席に立つ回数だったり、シュートの本数を増やさないとなりません。
正しい環境で、日々正しい努力を積み重ねていくことが、「やり抜く力」といえるかもしれませんね。