「スキルアップの時間を取りたいけど、仕事が多すぎて無理だ…」
「副業始めたいけど、時間がない…」
「フリーランスになりたいと思ってるけど、スキルを身につける時間を作りたい」
など、
今回は、これからWeb系エンジニアやクリエイターを目指す方や、フリーランスで生計を立てたい方向けに、
「現役フリーランスが実践する仕事の優先度の決め方」
について、お話してまいります。
わたし自身、会社員1年目のときから、時間や仕事の優先度を重要視していました。
工夫した結果、本業の仕事をきっちり定時で終わらせて、副業に時間を費やしました。
そして、2年目には給料をはるかに超え、現在はフリーランスで自由に生活してます。
そういった過去の経験をベースに解説してまいります。
時間マトリクスを有効活用する「4つの基準」を解説
自分が成長するためが時間を作るためには、仕事の優先度を決めたほうがいいです。
今回、「時間管理のマトリクス」と呼ばれるものを使って、時間の使い方や、仕事の優先度を決める方法を解説してまいります。
「時間管理のマトリクス」では、仕事のタスクを「4つ」に分類します。
4つの領域
- 第一領域:緊急かつ重要なタスク
- 第二領域:緊急ではないが、重要なタスク
- 第三領域:緊急だが、重要ではないタスク
- 第四領域:緊急でもないし、重要でもないタスク
文章だとわかりづらいので、上記4つの具体例を表にまとめました。
下記をご覧くださいませ。

上記のようにタスクを分けることができます。
【第一領域:緊急かつ重要なタスク】
- 納期が近い仕事
- 今すぐ解決すべき問題
- クレーム対応
- 明日の打ち合わせの資料作成
- 他の人の進捗に関わる仕事
例えば、Webサイト制作の受託案件の場合、
納期があるので「緊急かつ重要なタスク」としてタスクを分類します。
【第二領域:緊急ではないが、重要なタスク】
- 将来のための人間関係づくり
- 新規事業の計画・準備
- 中長期視点のスキル習得
- 独立のための計画・準備
- 社員育成
- 健康のための体力づくり
- ブログを育てる
- プログラミングの学習をする
スキルアップのための時間は、
「緊急ではないが、重要なタスク」としてタスクを分類します。
【第三領域:緊急だが、重要ではないタスク】
- メール・電話対応
- 意味のない会議・打ち合わせ
- ムダな飲み会や会食
- 書類などを探す時間
- 打ち合わせ後の議事録
- 備品購入
社会人であれば、仕事の時間の大半を、
「緊急だが、重要ではないタスク」に時間を使ってしまいがちですね。
【第四領域:緊急でもないし、重要でもないタスク】
- 暇つぶしのためのゲーム
- なんとなくテレビを見る時間
- 待ち合わせで待たされている時間
- 必要以上のSNSチェック
- お金と時間を浪費するだけの趣味
- 友達と遊びに行く時間
暇つぶしのゲームなどは、
「緊急でもないし、重要でもないタスク」に入りますね。
ただプロゲーマーを目指すのであれば、第二領域(緊急ではないが、重要なタスク)に分類できますね。
「緊急度」と「重要度」を意識したうえで、自分の市場価値をあげる

社会人になると、仕事している時間の大半を「緊急度の高い領域の仕事(第一領域・第三領域)」に時間を使って、仕事をそつなくこなしつつ、1日を終えますね。
ただ、これまでの時代であれば、「緊急度の高い領域の仕事(第一領域・第三領域)」をやれば、市場価値は上がっていきました。
「会社のために働く」「終身雇用」「年功序列」という制度や文化に支えられ、
老後は「年金」をもらって暮らすという人生が当たり前でしたからね。
ただこれからの時代はそうはいかないです。
一生懸命働いていても、なかなかステップアップできず、給料も上がらない。
そして、頑張っていたのに突然リストラになる。
という最悪なパターンになる人も増えてくる可能性が高いです。
これからロボットや人工知能が普及して単純な仕事はなくなっていくと言われているので、「緊急度の低い領域の仕事(第二領域・第四領域)」をしたほうが価値が高まっていくでしょう。
例えば、芸人のヒロシさんは、一度消えた芸人(アラサーのわたしとしては、エンタの神様世代なので、よく観てた)と言われていますが、
現在は大好きで趣味だったキャンプをYouTubeで配信して、月収80万以上稼いでいるそうです。
僕は短い期間ですが、会社勤めをしていた時期がありました。
そのときに、このまま無理を続けることと子どものころからの夢だったお笑い芸人にチャレンジすることを天秤にかけ、出した結論が1度目の無理の放棄です。
2度目はお笑い芸人としてテレビの露出を控えたとき。
無理をして上の人に気に入られたり、やりたくもないことをやったりするくらいなら、無理せず好きなことを自分のペースでやっていきたいと思ったんです。
ヒロシさんのように、無理しない生き方を選択して、「自分の好きなこと(第四領域:緊急でもないし、重要でもないタスク)」を続けていたら仕事にもなるわけです。
勘違いしてほしくないのは、いきなり「本業を放棄しろ」ということではないです。
ヒロシさんの場合も、芸人として、たくさんテレビに出ていた時期があってこその今だと思うので。
本業を頑張りつつ、「緊急度の低い領域のタスク(第二領域・第四領域)」をしたほうが「価値の高い人材」になれるかなと思います。
忙しくて、自分の時間が作れない人へアドバイス

「緊急度の低い領域のタスク(第二領域・第四領域)」にフォーカスして、行動に移したいと思っているけど、
なかなか仕事が忙しすぎて、時間が作れないという人もたくさんいると思います。
時間が作れない人は、まず「第一領域:緊急かつ重要なタスク」の仕事を早く終わらせることを優先してください。
あとは、「第三領域:緊急だが、重要ではないタスク」の仕事を減らすことも考えたほうがいいです。
具体的には、下記です。
- スキマ時間を有効活用する
- 電話・打ち合わせを極力減らす
- ムダなものは削減する(例:意味のない飲み会や会食)
「緊急度の高い領域の仕事(第一領域・第三領域)」を普段どのように時間を使っているか、一度見直してみることをオススメします。
あと注意しなければいけないのが、「第四領域:緊急でもないし、重要でもないタスク」ですね。
スキルアップがすべてでないですし、趣味など遊びが仕事になる可能性はあるとは言いましたが、「なんとなく」過ごす時間はムダですね。
例えば、
なんとなくテレビを見る時間や、暇つぶしのためのゲームをやる。
これが、自分の市場価値があがるでしょうか?
当然答えは「ノー」ですよね。
ヒロシさんのように好きなことを思い切って全力で楽しむ。
そして、好きなことで得た知見や体験を発信することで、
「希少価値の高い人材」にも生まれ変わるかなと。
遊びが仕事になるというのは、そういうことだとわたしは思います。
とはいえ、いきなり好きなことして稼げるほど甘くはないので、20代ならまずは趣味に時間を割くよりは本業を頑張りつつ、自分のスキルアップに時間を使っていくべきだとわたしは考えています。
まとめ
時間管理のマトリクスをまとめておきます。
4つの領域
- 第一領域:緊急かつ重要なタスク
- 第二領域:緊急ではないが、重要なタスク
- 第三領域:緊急だが、重要ではないタスク
- 第四領域:緊急でもないし、重要でもないタスク
上記4つにタスクを無意識に分けることができていれば問題ないと思います。
「仕事が忙しくて学習する時間がない」
「会社が時間を作らせてくれない」
と言い訳を言って嘆いてる場合じゃないです。
大事なことを再度まとめますが、

- 「第一領域:緊急かつ重要なタスク」を早く終わらせ、「第三領域:緊急だが、重要ではないタスク」を減らす。
- 「緊急度の高い領域の仕事(第一領域・第三領域)」より「緊急度の低い領域のタスク(第二領域・第四領域)」をやることで「自分の価値」が上がる。
上記を理解すること大切なので、胸に刻んでいただければと思います。
これからの時代はただ目の前にあるタスクをマジメにどんどんこなしていくだけでは、
自分の「市場価値」は上がっていかないです。
若い人はまず本業でもスキルを磨きつつ、自己学習して、さらにスキルを磨いていくことが重要です。