どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
「納期」に追われると、仕事がつらくなりますよね…
下記のような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
- クライアントへ〇月〇日までに納品しないといけない…
- 追加作業を頼まれても、納期は変わらない…
- 上司に資料を〇月〇日までに提出しないといけない…
- 繁忙期は納期に追われて毎日残業…
- ときには休日出勤することもあります…
わたし自身、フリーランスとして活動していますが、このメディアを運営していることもあり、上記の悩みを持っている人から相談されることが増えてきました。
そこで今回は、納期に追われている方、その中でも特にIT・Web業界にお勤めの方向けに、
- 「納期に追われてつらい」という人は転職すべき【オススメの企業を紹介】
- 納期を死守することがプロのお仕事ではない
- 納期に追われたときに、相談すべき専門家とは
上記のテーマでお話しようと思います。
この記事を書いているわたしは、「スタートアップ → Web系企業・副業ワーカー → スクール講師 → フリーランス」というキャリアを歩んできました。
7年以上かけて「スキル」や「実績」を積んできたこともあり、最近は納期を決めるような仕事が減ってきたので、幸福度がアップしました。
IT・Web業界では、未だに「納品」「納期」「締切」が存在している企業が多いと思います。
ブラック企業も少なからず存在しますし…
業界の健全化、ホワイト化のためにも、「納期」や「締切」で苦しむ人がいなくなって欲しいと願いつつ、過去の経験から執筆してまいります。
目次
納期に追われてつらいという人は、「納期が存在しない仕事・会社」に転職すべき

冒頭で、「IT・Web業界はブラック企業が少なからず存在する」とお話しましたが、なぜブラック企業が存在してしまうのか。
大きな原因のひとつが、「納期、締切を約束するビジネスモデル」にしてしまっているからです。
クライアントから「〇〇日までにお願いいたします」と言われて、その日を納品日にしてしまう企業がけっこう多いんですよね…
納期を約束してしまったからには、きっちり守らなければいけないのですが、
納期を約束する → 絶対に死守しようとする → 追加で依頼が来る → 納期を延長しない → 残業
上記のような負のスパイラルに陥って、ブラック企業化してしまうわけです。
※IT・Webに限らず、「納品があるビジネスモデル」を持つ企業のほとんどがこのパターンに陥ります。
納期が存在しない企業に転職したほうが、成長できる
納品がある企業に務めていて「納期に追われてつらいです…」という方は、納期が存在しない企業に転職することをオススメします。
具体的には、下記のような企業に転職すべき。
ポイント
- 自社開発のサービスを持つWeb系企業
- 納品のない受託スタイルを持つWeb系企業
上記どちらも深堀りします。
自社開発のサービスを持つWeb系企業
「自社開発のサービスを持つWeb系企業」は、クライアントが存在せず、社内でWebサービスやメディア、ECサイトを開発する企業のことを指します。
わたしが一番最初に入った企業は、自社でWebサービスを運営する企業でした。
自社開発の場合、クライアントから依頼を受けているわけではないので、納期を提示されることはありません。
なので、「クオリティが高く、役に立つサービスを開発したい」という想いを持つ優秀な人材が集まります。
自社開発企業の例を挙げると、下記のとおり。
有名な大企業でいうと、Facebook、Instagram、YouTubeなど
日本でいうと、LINE、メルカリ、ZOZOなど
という感じですが、小規模のスタートアップ企業も含めれば、たくさんありますよ。
納品のない受託スタイルを持つWeb系企業
Web業界には、「受託開発」をメインとする企業が多いです。
「受託開発系企業」は、クライアントから依頼されて、開発する企業のことを指します。
同じ受託開発でも「ブラック企業になりやすいかどうか」は、ビジネスモデルで判断することができます。
大きく分けると2パターンがあって、
- 納期を決める企業 → ブラック化しやすい
- 納期を約束しない企業 → ホワイト化しやすい
という感じですね。
納期を決める企業
仕様と納品日を決める → 見積もり → 受注 → 開発 → 納品
このビジネスモデルだと、「ブラック化」しやすい
納期を約束しない企業
月額定額制で納期を決める必要がない → 必要な機能を追加 → いつでも仕様変更可 → 運用・コンサル
このビジネスモデルは、「ホワイト化」しやすい
納品・納期が存在しない企業は「社員を守る」「社員を幸せにしたうえで、クライアントの事業成長を手助けする」という意識が強いので、優秀な人材も集まりやすいと思います。
大半の受託開発企業は、納期をあらかじめ約束してしまうので、社員が疲弊して、クオリティも落ちることが多いですね。
「納期を守る = 一流のプロ」ではない。締切があると、質は下がる

日本の受託開発系企業の場合、
納期を守る > クオリティ
上記のとおり、納期を守ることが最優先だと思っている企業が多いです。
納期を絶対守ることに必死になりすぎると、残業をせざるを得ないですし、ときには休日出勤もしなければいけないので、当然生産性もクオリティも落ちますよね。
「納期を設定しないと、仕事じゃない」という反論もあるでしょう。
しかし、「納期を死守すること」を文化にしてしまうと、「二流、三流レベルのYesマン人材」を大量に生み、ブラック企業がすくすくと育つだけだと思うんですよね。
下記のとおり、同じ仕事でプロと言っても、レベルがまったく違います。
- プロとして三流 → 納期を約束しておいて、守れない
- プロとして二流 → 顧客を選べないので、納期を約束したら死守する
- プロとして一流 → 顧客を選ぶために、短納期を迫る顧客を断る
- 超一流のクラス → 納品のないスタイルでも、仕事が舞い込む
この違いですね。
「納期」で消耗している時点で、二流・三流レベルなわけです。
すべてのWeb系企業は、超一流レベルを目指すべきかなと。
企業だけでなく、すべてのエンジニアやデザイナーは、スキルを磨いて、超一流レベルを目指したほうが幸せに働けると思います。
エンジニアやデザイナーが精神を壊すのは、「納品のあるビジネスモデル」だから
ここでは「Webサイト制作」を例にしますが、消耗している企業にありがちなのは、下記のようなパターンに陥ります。
営業(またはディレクター)が仕事を受注する
↓
納期や仕様を開発前から決める
↓
開発がスタートして、仕様が二転三転し、追加作業が増える
↓
営業は「納期は延長するわけにはいかない」という責任感を持っている
↓
エンジニアやデザイナーが残業することになる
↓
毎日のように残業が続き、全員が疲弊…
↓
精神的につらくなった人や、優秀な人から辞めていく
「納品のある受託開発ビジネス」の場合は、上記のような無限ループが起きて、ブラック化してしまうことがよくあります。
エンジニアやデザイナーは、体や心を壊さないためにも、「納品・納期が存在しないWeb系企業」に入るべきだと思います。
多すぎる残業や休日出勤はパワハラにあたる【相談すべき専門家を紹介します】

過大な仕事量の要求により、納期に追われて、就業時間外(残業や休日出勤など)も働かされている場合は、パワハラにあたります。
1日では処理しきれない業務を任されたり、達成しようがないノルマを与えられたりして、毎日のように残業しているなら、「今日はできません」「今日は帰ります」と断っても問題ありませんよ。
過大な仕事量で消耗しそうなときは、下記のような専門家に相談することをオススメします。
「とりあえず話したい」「相談だけしたい」という方は、こういった機関に相談して、解決策をアドバイスしてもらってください。
普段から予防もしておきましょう
下記のとおり、常に準備と対策をして、「いつでもこんな会社辞めてやる」という強気な権利を持っておくことが、体と心を壊さないためには大切なことです。
- 会社にお願いして、仕事用のスマホを買ってもらい、家には持ち帰らない
- 就業時間外の労働が続いたときは「今日は帰ります」と軽く断る
- スキルを磨いて、すぐに転職活動を開始する
- 個人でもビジネスを始めて、土台をつくる
- 安定した副業収入を確保しておく
最もカンタンなのは、仕事用のスマホを持つこと。
わたしが以前働いた企業では、社員全員に仕事用のスマホが手渡されていたので、帰宅後は全員がプライベートを楽しんでいましたね。
プライベートでは一切仕事の連絡は確認できないようにして、オンオフを切り分けるといいですよ。
「いつでも会社を辞められる権利」を持ちたい方は、スキルを磨いて、副業収入を確保しておくべきです。
わたし自身、プログラミングやデザインスキルを身につけて、副業をコツコツ続けた結果、給料より稼げるようになりました。
プログラミングなどのITスキルがあれば、ほかの企業へ転職することも可能になるので、ぜひ身につけてください。
下記記事で、「プログラミングの始め方」と「プログラミング副業で月5万円稼ぐ方法」を解説していますので、参考にどうぞ。
まとめ:しんどいときは、逃げてください

体と心を壊してしまえば、仕事どころではなくなり、収入も途絶えます。
そうならないためにも、「この会社で働くのはもう限界」「もうついていけない」と思ったら、転職すべき。
これは逃げではありません。
「自分を守るための行動」だと捉えてください。
- 納期がつらい
- 毎日残業はもう嫌だ
- 休日まで出勤なんてしたくない
という感情に逆らって、我慢し続けても何も良いことは起きません。
「我慢、耐える」を美徳とされがちですが、「新しい挑戦」を美徳にしたほうが、幸福度はアップするはず。
「仕事なんてしたくない」「もう限界」と思う前に、いつでも辞められるようにしておくことが大切です。
心や体が資本なので、逃げたいと思ったときに、自分を守る行動を最優先に取ってください。
自分を守る行動ができれば、自分の人生が良い方向に向かいますし、業界で生き残るブラック企業も淘汰できます。
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