どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。

わたし自身、Web系スクールで講師としてキャリアのサポートもしてきましたが、面接対策に関して、よく聞かれた質問があります。

いろいろ質問されますが、多い質問のひとつが「アピール方法」の相談ですね。

「面接の時は、自分の実績と肩書をアピールしたほうがいいですよね?」
「営業マンとして社内で1位を取った実績は面接で言うべきですか?」
「大手企業に入社すれば、今後転職もしやすいですよね?」

といった感じで、「実績や肩書などのアピールすれば、就職や転職でも有利になる」と思っている人がけっこう多いんですよね。

個人的には、実績や肩書をアピールするのは問題ないですが、伝え方には注意したほうがいいと思っています。

じゃあどう伝えればいいか。

カンタンに結論を言うと、立派な肩書や実績を伝えるより、「どう考え、どう行動してきたのか」を明確に伝えるべきです。

ここでは、これから就活、転職活動をされる方向けに、

  • 採用担当者が本当に知りたいことはなにか
  • よくあるアピールの落とし穴

について、解説していこうと思います。

本記事を書くわたしは、「スタートアップ → Web系企業・副業ワーカー → スクール講師 → フリーランス」というキャリアを歩んできました。

サラリーマン時代だけでなく、フリーランスになってから複数社に常駐した経験もあり、「様々なバックグラウンドを持つ人」や「採用担当者」とも出会ってきたので、過去の経験をベースにお話してまいります。

面接前の学生や、サラリーマンの方は、休憩時間にサクッとご一読くださいませ。

面接では肩書や実績より「どう考え、行動してきたか」をアピールせよ

ある大手企業で採用担当をしていた人から聞いた話ですが、就活のときに、

  • テニスサークルの副部長をやってました!
  • 飲食店でバイトリーダーしてました!
  • 〇〇大学出身です!

上記のようなことを全面的に押し出して、アピールする人がけっこういるそうです。

転職も同様に、下記のような肩書や実績だけをアピールする人も多いと、よく聞きます。

  • 社内で営業成績1位になり、表彰されました!
  • 社会人1年目で、MVPを取りました!
  • 大手企業の〇〇出身で、〇〇のプロジェクトを担当しました!
  • スタートアップのコアメンバーとして、成長させました!
  • 有名アプリのマーケティングをやってました!

実績や肩書をアピールするのはいいと思いますが、経営者や採用担当者が聞きたいことを答えていないなと感じています。

採用担当者が知りたいのは、「あなたはうちで何ができるの?」ということ

肩書や実績をアピールするのは問題ないですが、「その立派な肩書や実績を生かして、あなたはうちでなにができますか?」ということを明確に回答して、アピールしなければいけません。

アピール材料を揃えるための具体的な手順は下記のとおり。

1.どんなことをしてきたのか

  • 自分でどんなゴールを設定して、どうやって達成したのか
  • その実績を得るまでにどんな努力をしてきたのか
  • その努力をすることにしたのはなぜか
  • 会社やチームの目標のためにどんなことをしてきたのか
  • そのプロジェクトで苦労したことをどうやって解決したのか
  • クライアントを喜ばせるために工夫してきたことはあるか

など

「どんなことをしてきたのか」を自分自身で深堀りして、答えられるようにしておくべきです。

2.新しい環境で同じようなパフォーマンス、それ以上のパフォーマンスを出すにはどうすればいいか

これまでの成功体験と失敗体験を生かして、

  • 新しい環境でどんなことを提供できるのか
  • 新しい環境(企業)が抱える課題をどうやって解決するか
  • 新規事業に関わる場合、これまでの経験をどのように生かすか

など

上記のように、「これまでの経験からなにができるのか」を自分自身で深堀りしてみてください。

入りたい企業があるなら、その企業の事業内容を徹底的に調べて、「自分の経験からどんなことができるのか」を答えられるようにしておきましょう。

よくあるアピールの落とし穴

「就活生」と「転職活動をする社会人」がよくやるアピールには落とし穴があります。

「盛りエピソード」の落とし穴

例えばですが、そこそこ人気な企業の採用担当者の目線に立って考えてみましょう。

人気企業ならおそらく面接に来る学生の多くは、能力も高くて優秀です。

採用担当者:「どんな学生時代でしたか?

学生A:「テニスサークルで副部長として、リーダーシップを発揮をしました!」

学生B:「サッカーサークルでキャプテンとして、リーダーシップを発揮をしました!」

学生C:「飲食店アルバイトでバイトリーダーとして、リーダーシップを発揮をしました!」

学生D:「国際交流のボランティア団体でリーダーとして、リーダーシップを発揮をしました!」

こんな感じの同じようなことばかり話されたら、眠くなりませんか?

「この人絶対リーダーシップないだろうな」と受け止められたら、その時点で落選です…

多くの学生がリーダーシップをアピールするなか、人とは違うエピソードを話せる人は当然興味を持たれるでしょう。

学生E:「4年間で、タイプの違うアルバイトを20個くらい経験しました。」

採用担当者:「20個!?なにをやったんですか?」

学生F:「1年前からプログラミングを始めて、Webサービスを毎月1つ開発していました。」

採用担当者:「毎月1つ作ったんですね!見てもいいですか?」

上記のように、他人がやらなさそうなことを経験したほうが話も広がりますよね。

とはいえ、「他人がやっていなさそうなことをしてこなかった…」という方もたくさんいると思います。

誰でもやるようなアルバイトやサークルしか経験していない方は、採用担当者に受けるようなエピソードを無理に用意して、話す必要はないですよ。

特にエピソードがないなら、

「大学生活はアルバイトに、サークルに、友人と遊ぶことに時間をかけました!」

と素直に伝えたほうが、バイトリーダーの話を無理矢理するより、まだマシだと思います。

大半の大学生は「授業、サークル、アルバイト、飲み、遊び」しかしていないので、無理に良く見せようとしても、結局的に同じようなストーリーにしかならないでしょう。

変に「自分はこんなすごい人間です!」と伝えようとするより、素直に伝えたほうが「この子は素直だから、伸びるかも」と思ってもらえる可能性もありますからね。

素直さも才能のひとつです。

よくあるアピールのひとつ、「私はリーダーシップがあります」とエピソードを話してマイナス印象を与えてしまうくらいなら、採用担当者が「この人と一緒に働きたい」「この人を育てたい」と思ってもらえるよう素直に話したほうがいいと、わたしは思います。

下記記事では、わたしの経験談ですが、「素直さは武器」というテーマで話していますのでお時間あるときにどうぞ。

「経歴や実績アピール」の落とし穴

転職者も自分をよく見せようとして、肩書や実績を全面にアピールしたい気持ちも分かります。

ただ、どんなに実績や肩書が良くても、新しい環境で同じような仕事をしたときに、成果を出せるかは、また別の話です。

過去の成功を常識とし、自分の経験で作り上げた常識に囚われてしまい、柔軟性を失うことも考えられます。

わたしも以前常駐したスタートアップ企業では、有名な大手IT企業から移ってくる人もたくさんいました。

しかし、その立派な肩書を背負ったおかげで、プライドも高くなり、なにも成果を出せずに3ヶ月以内で辞めてしまう人も何人かいました。

(※もちろんスタートアップは向き不向きがあると思っているので、辞めた人たちは能力がないということではありません。)

どんなに実績があろうと新しい環境で、前職と同じようなパフォーマンス、それ以上のパフォーマンスが出せなければ意味がありません。

「社内でMVP受賞した」とか「社内で営業成績1位だった」というアピールをする人もなかにはいると思いますが、それはあくまで「社内でのランキング」「社内での評価」でしかないわけです。

社内で評価されたことを伝えたうえで、「前職では、こういったことを考えて、こういった努力をしてきたので、御社の〇〇事業のこんな課題を解決できます」と明確に言い切れたほうが、評価は高くなると思いますよ。

まとめ:客観的に見てもらう機会をつくるべき

「自分の経歴や実績をどうアピールするべきか」がわからないときは、他人の力を借りて、客観的に自分をみてもらう機会をつくるべきです。

例えば、

  • 面接を受けまくって、採用担当者と話す
  • いろんな業界の人と話せるコミュニティに飛び込む
  • 就職(または転職)サイトやエージェントを活用してみる

このどれかですね。

就活生は、合同説明会や個別の会社説明会に参加していろんな業界の人と話すといいですよ。

わたし自身、学生時代はITベンチャーが集まるイベントに参加して、社員さんと話す機会をつくるようにしてました。

社員さんと話す機会を増やしたうえで面接を受けまくれば、面接や雰囲気にも慣れてくるはずです。

転職希望の方は、エージェントに登録してみて、「自分の市場価値」をリアルに査定してもらうことをオススメしてます。

dodaなどのエージェントを使えば、求人に応募する際に職務経歴書などのアドバイスを受けることもできますからね。

  • 自分がこれまでにしてきたこと
  • 自分のスキル
  • 新しい環境でできること

上記をプロの目線で客観的に見てもらい、「自分の給料がいくらになるのか」を確認しましょう。

もし提示された給料や条件が想定より低いのであれば、足りないスキルや経験を補ったうえで、就活を再開すればいいだけです。

というわけで以上になりますが、「就職」「就社」がゴールではありません。

新しい環境で「どんな価値が提供できるか」が大切なので、定期的に「自分の能力の棚卸し」をして、脳内を整理しておきましょう。

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