どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
「就活控えてます。企業が欲しくなる人材ってなんだろう…」
「企業が欲しがる人材は素直な人らしい。どうやってアピールしよう…」
「いらない人材ってどんなタイプだろう…」
上記の悩みに答えていこうと思います。
今回は、就活を控える大学生や、転職活動をしている社会人向けに、
- 企業が欲しい人材は素直な人。ただし、いらない素直もある
という内容でお話します。
この記事を書いているわたしは、アラサーで、現役フリーランスです。
Web系スクールで、面接を控える学生やサラリーマンの方をサポートしてきた経験もあります。
まわりに有名ベンチャーや中小企業で人事を担当してた仕事仲間も多いので、
自分の過去の経験とまわりの経験をもとに、「企業が欲しがる人材」について考えてまいります。
「自分は素直なほうだ」と自覚している方も、ぜひご一読くださいませ。
企業が欲しい人材は「素直な人」です

まずタイトル通りですが、企業が欲しがる人材は「素直な人」です。
→これはよく聞くと思います。
「一緒に働く同僚・部下」や「未経験で入社してきた人」が、
- 素直じゃない
- プライド高い
- アドバイスや指示に耳を傾けない
こういうタイプだったら、当然仕事しづらいですよね。
素直な人の良いところは、試すのがとにかく早いことです。
- すでにある成功例をマネしてみる
- 他人のアドバイスにも耳を傾ける
- スポンジのように吸収しまくる
上記のように、「自分には自分のやり方があるんだ」というプライドを持っていないので、初速も早くなります。
「分かりました。やってみます!」と言って、素直なフリをし、まったくやらない人も中にはいるのですが。。。
面接でも、曖昧に答えるのではなく、素直にホンネで答えるべき
最近、ある有名ベンチャー企業出身の人事の方とお話する機会があったのですが、「面接で素直にホンネで話せる人は信頼できる」と話してました。
絶対やってはいけないのは、曖昧な返答をすることです。
面接を例にしますが、
面接官:なぜ、弊社に応募されたのですか?
応募者:プログラミングの仕事をしたいからです。
面接官:エンジニアなら、他社様でも募集してますが?
応募者:御社は成長もしていて、多くの人に役立てるからです。
面接官:(うちのこと調べてないな。どこでもいいんだろうな…)
上記は、曖昧すぎる回答です。
企業に入ることが目的になっていると、曖昧な答えになりがちなので、気をつけてください。
「なぜプログラミングの仕事をしたいのか」、「なぜこの会社で働きたいのか」を明確にしなければ、採用担当者は「この人どこでもいいんだろうな」と思ってしまいます。
もうひとつ例を挙げます。
面接官:なぜ、前職を辞める決意をされたのですか?
応募者:今の会社ではやりたいことが実現できないので…
面接官:やりたいこととは?
応募者:人の役に立てて、貢献できるような仕事です。
面接官:ほんとは不満があったのではないですか?
応募者:不満は特にないです。
面接官:(素直に言ってくれたほうがいいんだけどな…)
上記は、素直に答えられないパターンですね。
「社風が合わなかったのか」「給料に不満があるのか」「仕事がハードすぎたのか」などなど、辞めた場合は何かしら不満があるはずです。
就活本や転職本、大手人材会社のWebメディアとかには、「ネガティブなことや不満を口にしないほうがいい」と書いてあるのかもしれませんが、本音で話したほうが信頼されやすいですよ。
弱みを聞いても、
応募者:仕事に一度集中すると、つい夢中になってしまい、働きすぎることです。
面接官:(それ弱みじゃないな…)
上記のとおりでして、「弱みを強みっぽく言う」小手先のテクニックを使って話す人も、信頼されにくいです。
不満があるなら正直に伝えたほうが、会社側としては、助かるはずなんですよね。
なぜなら、お互いミスマッチも起きないですし、「その不満は、うちの会社なら解決できることだな」と判断できるからです。
個人的には、本音を堂々と話したくらいで落とす会社には、入るべきではないと思ってます。
素直なことは素晴らしいです。しかし、いらない素直もあります

下記は以前書いた記事の引用ですが、「素直は強み」という内容で、お話したことがあります。
「素直すぎるくらいがちょうどいい」
ここで注意して欲しいのは、素直なことは素晴らしいのですが、「いらない素直」もあるということです。
「いらない素直」とは具体的になにか。下記のとおりです。
- 意見やアドバイスを鵜呑みにして、自分で考えようとしない
- 行きたくない飲み会に、愚痴を言いながら無理に参加する
- 任された仕事をただマジメにこなし、不満を言うだけ
などですね。
一言で言えば、「なんでもYESと答えるイエスマン」は良くないです。
イエスマンを欲しがるのは、ブラック企業だけかなと。。。
ひとつずつ解説します。
意見やアドバイスを鵜呑みにして、自分で考えようとしない
悪い例
- 意見やアドバイスに耳を傾け、忠実にやってみる
- 忠実にやっても、うまくいかない…
- 「やってみたけど、うまくいきませんでした!」と報告する
上記は、素直とは言えるかもしれませんが、「自分で考えず、ただ鵜呑みにしている」とも言えます。
これでは、ただの思考停止です。。。
良い例
- 意見やアドバイスに耳を傾け、忠実にやってみる
- 忠実にやっても、うまくいかない…
- 自分なりに仮説を立てつつ、分析する
- 考えたことを再度試してみる
- やっぱりダメか…
- 試したこと、問題点を整理して、上司に相談
上記のとおりでして、自分で考えて、試し、失敗することも成長するうえでは、大切なことです。
行きたくない飲み会に、愚痴を言いながら無理に参加する
2019年末は、「忘年会スルー」という言葉が話題になっていましたね。
下記記事によると、忘年会したくないのは、「若者」だけでなく、「上司」も増えているとのこと。
昨今、「忘年会スルー」したがる上司も激増している。上司の説教や、自慢話に付き合いたくないと、若い世代の人たちが忘年会を嫌がっているだけではない。
これも嫌なら、参加しなきゃいい、やらなきゃいい話なんですよね。
「誘われたから、仕方なく行く」「毎年やっているから、仕方なくやる」ってムダすぎませんか?
本来なら飲み会は、楽しい会ですよね?
不満を言いながら、ダラダラやる時間がもったいないですよ。
わたしの場合、フリーランス仲間と飲み会することもありますが、わたしより歳が20歳近く上の大先輩もたくさんいます。
いつも仕事の話もしますが、
「旦那と息子と新しいゲームにハマっちゃってさ」
「この前オススメしてくれた店、奥さんと一緒に行ってきたよ」
「ガキ使と、M-1グランプリ観ました?」
とか普通にプライベートの話もするので、楽しいんですよね。
忘年会で不満が生まれるくらいなら、いっそのこと「年末の忘年会は廃止して、家族や好きな人と有意義に過ごしてください」と変えたほうが、上司や部下との会話も生まれると、わたしは思ってます。
任された仕事をただマジメにこなし、不満を言うだけ
これが一番問題です。
任された仕事をただマジメにこなして、「仕事がつまらない」とか「給料が低い」とか、文句だけ言ってもなにも変わらないです。
こういったタイプの人が転職活動で面接するとき、「前の会社の不満とかありますか?」と聞いても、「特にありません」と答えるでしょう。
(→転職する以前の問題で、辞めない人のほうが多いかもですが。。)
- やりたくないなら「NO」を言う
- とりあえずやる。やりながら、上司がなにを求めているか考える
- 残業したくないなら、定時で帰る
- 給料が低いなら、必要な努力をして、交渉する
- もう限界なら、会社をやめる
上記のように自分で考えることができないと、ただの「扱いやすい人材」になり、どこの企業で働いても不満を溜め続けることになります。
ただ不満を言うだけではなく、
- 自分で改善、解決できることなのか
- まわりを巻き込めば、改善、解決できることなのか
- 自分だけでは、どうにもできないことなのか
上記を考えつつ、環境を変えるべきか、判断すべきですよ。
「マジメにこなす=素直」ではないことは強調しておきます。
「こんなに頑張っているのに、給料が低い」と不満を言う人は勘違いしてます。
「報酬 = 自分の労働力やクオリティへの対価」ではなく、
「報酬 = 自分が提供した価値への対価」ということを忘れてはいけないですよ。
頑張ることも大切ですが、「頑張っているのに」と不満を溜めても、給料はなかなか上がりません。
「価値」にフォーカスしつつ、自分で考えながら行動しましょう。
まとめ:「必要な素直」なら、自分もまわりも、モチベがアップする

わたし自身、スクール講師時代もそうですが、仕事仲間の後輩、学生、社会人の方たちに、プログラミングやデザインなどのスキルを教えてきました。
必要な素直さがある人は、圧倒的に成長します。
教える側も素直な人に教えると、モチベーションが保てるんですよね。
- 意見やアドバイスをする
- 素直な人はすぐに実行
- 目に見える成長を感じ、お互い喜ぶ
- うまくいかなかったときは、一緒に考える
という感じで、「お互いが一緒に頑張ろう」という空気になってくるんですよね。
うまくいかなかったときに、「なぜか」を一緒に考えていくと、教える側も成長できます。
Win-Winな関係が築けるわけです。
社内でも同じようなことが連鎖すれば、かなり働きやすい環境になるので、会社側も嬉しいですよね。
みんなが幸せに働くためにも、「必要な素直さ」を持つ人材になりましょう。