どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
Web系スクールで講師をしていたこともあり、30代後半、40代の方からプログラミングについて質問をいただくことがあります。
特に多い質問が下記です。
「プログラミングを35歳で始めるのは遅いですか?」
「30代後半からエンジニアとして副業することは可能でしょうか?」
といったことを聞かれることがあります。
結論から言うと、プログラミングに限らず、新しいことを始めるのに遅いとかはないので、興味があるなら今すぐやるべきです。
「向き不向き」や「年齢的に問題があるのか」とかは一旦置いといて、1度はかじってみてほしいなと思ってます。
今回は、プログラミングに興味がある30代〜40代の方向けに、
- おばあちゃん、おじいちゃんもアプリケーションを開発できる時代
- 何から始めたらいいか悩む30〜40代にオススメのプログラミング言語
というテーマでお話します。
本記事を書くわたしは、現役フリーランスです。
Web系スクールで講師として、30代、40代の社会人の方にプログラミングやデザインを教えた経験もあります。
わたしがスクール講師時代に教えた受講生で、一番最年長の方は70代前半(男性)でした。
そういった過去の経験をもとに、30代〜40代の方が抱える「プログラミング」についての悩みに答えていこうと思いますので、参考にどうぞ。
目次
プログラミングを30代後半で始めるのは遅いか?→遅くない。今すぐやるべき

30代〜40代の男性、女性から質問されることも多いのですが、
「〇〇歳だけど、プログラミングを始めるのは遅い?」
といった質問をよくされます。
こういったこと質問を聞かれたときは、必ず「全然遅くないですし、すぐに始められるので、一回やってみるといいですよ」と答えています。
わたし自身、大学で情報工学を専攻し、19歳くらいのときに初めて「C言語」に触れて、それから7年間プログラミングをし続けています。
なので、「30代、40代の気持ちなんて分かるわけない」と言われそうですが、どんなに歳上に聞かれても同じ答えを返すことにしています。
70歳、80歳を超えようが、新しいことを始める「チャレンジ」に年齢は関係ありません。
80歳を超えてからアプリを開発して、国連で公演した日本人女性もいますからね。
下記をご覧ください。
「プログラミング初挑戦」だった若宮正子さん(82)が、ひな祭りをテーマにしたiPhoneアプリ「hinadan」を開発したのは81歳の時。プログラミング言語「Swift」をゼロから学んで作った。
2017年2月に配信されたこのアプリは、7万ダウンロードを突破。同年12月には英語版もリリースされた。〜中略〜
若宮さんがパソコンを始めたのは、三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)を退職した60歳の時だった。プログラミングを始めたのは、80歳を過ぎてから。「プログラマーになろうと思ったわけではない。シニア世代に使いやすいゲームがないなら、シニア世代のスマホ操作に配慮したゲームをつくっちゃおうと。そうしたら、『アプリ開発者』なんていう肩書きが付いたんで、びっくりしたんです」と笑う。
上記のとおりでして、「なにかを始めるのに遅い」とかありませんよ。
10年前、20年前よりプログラミングを身につけるまでのハードルも低くなっているので、誰でもプログラミングができる環境が整っています。
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまですべての人が、プログラミングを身につけられる時代です。
「年齢的に遅いから難しい」と考える理由はなくなったので、まずはかじってみてください。
「35歳以上はプログラミングやっても無駄」という言葉は無視でいい

たまに「35歳以上はプログラミングを始めるには遅い」といったことを言う人もいます。
しかし、エンジニアという仕事は、肉体労働ではなく、頭脳(思考)労働です。
年齢とともに体力がなくなってくるのは分かりますが、脳内の知識、身につけたスキルが減ることはありません。
「プログラミングは自動化されていくかもしれないと聞いたし…」と不安になる人もいると思いますが、自動化されるのはまだまだ先です。
エンジニアなどの頭脳労働の職種より先に、肉体労働の職種からロボットや人工知能に仕事を奪われていくので、プログラミングの自動化を心配するのはまだまだ早いと思います。
プログラミングが自動化される頃には、ほとんどの職業が自動化されてなくなっている可能性のほうが高いですし。
「その年齢で始めるのは遅い」「今から始めるのは遅い」という感じで不安を煽ってくる人もいるかもしれませんが、ただの感情論かもしれません。
30代だろうが、40代だろうが、まったく遅くないので、自分の行動や挑戦を邪魔してくる人の言葉は無視してください。
下記記事でも、「エンジニアになるのは難しくない根拠」についてお話しています。
以前、わたしがエンジニアの集まるイベントでたまたま出会った方の話を少しだけします。
そのエンジニアさんは、35歳までは工場で仕事をしていて、ふと「もう工場の仕事を続けるのは不安だし、辞めたい。これからはプログラミングをやるしかない!」と思ったそうです。
35歳から必死にプログラミングを毎日し続けて、今の会社の社長とも出会い、雇ってもらえたと話していたので、「やる気」と「行動力」さえあれば、遅くもなんともないと思います。
ちなみに、そのエンジニアさんは会社に入ってから実務で「Ruby+Rails」や「Scala」を身につけたそうですが、新人のときは吐きたくなるほどつらかったと話してましたね。
つらいと思ったときに、「また工場の仕事に戻るほうがシンドい。二度と戻りたくない。」というエネルギーで、乗り切ったそうです。
仕事に通用するスキルを得るまでには、つらい時期が必ずあります。
その時期さえ乗り越えることができれば、新しいことを学ぶときも、新しいチャレンジをするときも、苦労しないと思いますよ。
下記記事では、「スキルを磨くことより大切なメンタルキープ」についてお話しています。
言語は「Web系言語」でOK
「どの言語から学べばいいですか?」と聞かれることも多いので、質問に答えます。
つくりたいものが決まっているのであれば、必要な言語から学べばいいです。
例えば、iPhoneアプリを開発したいなら「アプリ系言語」、WebサイトやWebサービスを開発したいなら「Web系言語」といった感じで決めてください。
特につくりたいものがなければ、Web系なら仕事に困らないので、下記の「Web系言語」を身につけることをオススメします。
- HTML
- CSS
- JavaScript(jQuery)
- PHP(もしくはRuby)
- フレームワーク(PHPならLaravel、RubyならRails)
上記はすべてProgateやUdemyで学べるので、まずはかじってみてください。
下記記事は、「プログラミングの始め方」、「パソコンの選び方」など解説していますので、参考にどうぞ。
まとめ:プログラミングを学ぶと、「新しいチャレンジのハードル」が低くなる

わたしのフリーランス仲間は、20代〜50代と年齢層は幅広いですが、みんな新しいことに常に挑戦しようとする姿勢を持っている人が多いです。
IT・Web業界は、ほかの業界に比べると、変化も早いので、新しい技術やスキルを身につけようとする人もわりと多いほうだと思います。
一度プログラミングを身につけた人は、新しいことを始めるハードルも低くなるので、「また新しいことにチャレンジしよう」という自走力がつくはずです。
下記は、TechAcademyでプログラミングスキルを身につけたあとに自分でアプリを開発した女性(81歳)の方のインタビュー記事の抜粋です。
PCをWindowsからMacに替えたのをきっかけに、AppStoreの「バイト君」というアプリにハマって入り浸ってしまいました。「右に行こう」とか「左に行こう」という命令を出してゴールを目指すアプリなのですが、初心者から上級までの3つコースがあり、こなしていくうちに、「プログラミングができれば資料の整理ができる」と思い始めました。私が持っている多くの資料を放置しておくのはもったいないと感じていたこともあり、アプリにして整理することを決めました。
〜中略〜
プログラミングとドローンを学んだおかげで、付き合う相手が若返ったので非常に楽しいです。私は、やっぱり年を取ったら何もできないとか、若い人はダメだとかそういうのは間違いだと思っています。誰でもできるんですよ。
上記のとおり、なにかを学ぶ、挑戦することに遅いとかありません。
まわりがなんと言おうが、続けていけば、誰でもプログラミングはできます。
独学でもプログラミングは身につけられますし、TechAcademyの無料体験を試してみるのもきっかけとしてはアリですよ。
最後に、個人的に刺さった若宮さんの言葉を抜粋して終わりにします。
失敗したらどうしようとか、先のことを考えすぎて、何かに踏み出すことが怖いという人もいますよね。でも、むしろ失敗こそが生きる糧といってもいいんじゃないかしら。
〜中略〜
お若い方で、早いうちから「何年で何を達成して……」などと細かく人生の計画を立てている方がいらっしゃるそうですが、今は世の中がすごく変わってきているでしょう? だから、あんまり計画ばかり立てていても、無駄だと思えるんです。せっかく計画を立てても、人工知能がどんどん増えてきたら、今繁盛している商売なんかは要らなくなっちゃうかもしれない時代ですから。
私が40年以上も務めた銀行員だって、これからどうなるかわからないですしね。それでも人工知能の時代にふさわしい、新しい仕事はできるはずです。だからこそ自分を枠にはめないで、柔軟に将来を眺めることが大事。風見鶏的な感覚は、これから必要だと思うんです。「あ、次はこっちだな」となったら、ぱっと切り替える。いろいろ踏み出してみて、トライアンドエラーすることは、悪いことじゃない。
この方のおっしゃるとおりでして、「風見鶏」という言葉はネガティブなイメージかもしれませんが、「風見鶏」でもいいと思うんですよ。
プログラミングを体験してみて、面白くなかったらやめればいいだけです。
やってみて、少しでも「楽しいかも」と思えたら、続ければいいと思います。
将来のことをどんなに考えても、誰も予想がつかないので、悩む時間がもったいないです。
興味があるなら「まずはやってみる精神」を発揮して、すぐにチャレンジしてみてください。
下記記事では、30代からプログラミングを始めて、エンジニアとして稼いでいるわたしの仕事仲間の経験談を紹介しつつ、「エンジニアになるまでのステップ」を解説しています。