今回は、Photoshop初心者向けに、レイヤーの「不透明度」と「塗り」について解説してまいります。
実際に、両者の違いをフォトショ初心者の方でもわかりやすいように図解で説明します。
「レイヤーがよくわからない」
「レイヤーパネルに触れたことがない」
「レイヤースタイル(効果)ってなに?」
という方は、下記の記事を読んでから、本記事を読んでいただくことをオススメします。
レイヤースタイル等の設定をする
「不透明度」と「塗り」の説明の前に、実際にテキストを入力してみましょう。
「横書き文字ツール」で文字を入力します。
フォント: メイリオ(Macでメイリオない方はヒラギノ角ゴProでも構いません。)
文字の太さ: レギュラー
フォントサイズ: 50px
カラー: 65cef7
今回は上記の設定にします。
設定ができたら、なんでも良いので文字を入力してください。
次にレイヤースタイルの設定を行います。
「レイヤースタイル(効果)ってなに?」
という方は、下記の記事で詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
境界線の設定は、下記のような設定としています。

境界線のカラー: 3391b5
ドロップシャドウも組み合わせます。
ドロップシャドウの設定は、下記のような設定としています。

ドロップシャドウのカラー: 0e5f7e
不透明度
ここからが本題です。
レイヤーパネル上部の「不透明度:」の値を下げると、
選択したレイヤーを透明にすることができます。
実際にやってみましょう。
選択したテキストレイヤーの「不透明度」を「50%」に設定します。

文字が透けて、画像がうっすら見えるようになりました。
塗り
レイヤーパネル上部の「塗り:」の値を下げると、
不透明度と同様に選択したレイヤーを透明にすることができます。
選択したテキストレイヤーの「塗り」を「50%」に設定します。

文字が透けて画像がうっすら見えるようになりました。
「不透明度」と「塗り」の違いが理解できましたでしょうか。
不透明度と塗りの違いって?
実際に違いを見比べてみましょう。

上から、
「不透明度・塗り: 100%」
「不透明度: 50%」
「塗り: 50%」
と設定しています。
「不透明度」は、選択したレイヤー全体の不透明度を調整することができます。
「塗り」は、レイヤースタイル(効果)には影響を与えずに、不透明度を調整することができます。
つまり、レイヤースタイル(効果)の設定を維持したまま、オブジェクトのみの不透明度が調整されるということです。
ポイント
両者の違いをまとめておきましょう。
不透明度
「不透明度」は、レイヤースタイル(効果)に影響を与える。
レイヤースタイル(今回は、境界線とドロップシャドウ)の不透明度にも影響。
「不透明度」の値を下げれば下げるほど、レイヤーとレイヤースタイルも透明になる。
塗り
「塗り」は、レイヤースタイル(効果)に影響を与えない。
レイヤースタイル(今回は、境界線とドロップシャドウ)の設定を維持する。
「塗り」の値を下げれば下げるほど、レイヤー自体は薄く透明になるが、レイヤースタイルの透明度は変わらない。
まとめ
この記事のまとめ
- 「不透明度」は、レイヤースタイル(効果)に影響を与える。
- 「塗り」は、レイヤースタイル(効果)に影響を与えない。