今回は、
「Photoshopのレイヤーは理解しているが、レイヤーパネルに触れるのは初めて」
「レイヤーの操作を思い出したい」
という方向けに、レイヤーの基本操作について解説してまいります。
具体的には、レイヤーの選択・作成・複製・削除・表示切り替えの方法をそれぞれ説明していきたいと思います。
覚えておくと便利なショートカットもご紹介します。
「レイヤー」とはどういうものかよくわからないという方は、下記記事で簡単にまとめているので、ご参考ください。
レイヤーを選択する
レイヤーは個々のレイヤーごとに、編集作業ができます。
そのためには、まず編集したいレイヤーを選択する必要があります。
パネルグループにある「レイヤーパネル」に注目してください。
もし、レイヤーパネルが表示されていない場合は、メニューバーの[ウィンドウ] → [レイヤー]から表示しましょう。
編集したいレイヤーは、クリックして選択します。

選択されている状態であれば、選択しているレイヤーのみ編集できる状態なので、ほかのレイヤーに影響を与えることはありません。
複数のレイヤーを選択する方法
「移動ツールで複数のレイヤーを移動したい」など、
複数のレイヤーに対して同じ作業をしたいという場面がたくさんあります。
その場合は、複数のレイヤーを選択しなければなりません。
複数のレイヤーを選択する方法は、大きく分けて2つあります。
1つ目が、Shiftキーを押しながらクリックする方法です。
Shiftキーを押してクリックすることで、選択したレイヤーの間にあるすべてのレイヤーが選択されます。

2つ目が、Ctrlキーを押しながらクリックする方法です。
Macの場合は、⌘(command)キーを押しながらクリックしてください。
Ctrl(またはcommand)キーを押しながらクリックした場合は、それぞれ個々のレイヤーを選択することができます。

2つの方法をうまく使い分けて、作業を効率化しましょう。
ポイント
レイヤーの複数選択は、よく使うので覚えておきましょう。
一気にレイヤーを選択する場合
Macの場合
shiftを押しながらレイヤーをクリックする。
Windowsの場合
Shiftを押しながらレイヤーをクリックする。
個々のレイヤーを選択する場合
Macの場合
⌘(command)を押しながらレイヤーをクリックする。
Windowsの場合
Ctrlを押しながらレイヤーをクリックする。
移動ツールでレイヤーを選択する方法
レイヤーパネルで選択する方法以外に、「移動ツール」を使用して選択する方法も便利なので、ご紹介します。
特にWebデザインを作るときは、レイヤーがどんどん増えていきます。
特定のレイヤーを編集したいときに、レイヤーパネルでレイヤーを選択しようとすると、探すのに時間がかかり効率的ではありません。
「移動ツール」を使用してレイヤーを選択するワザを覚えてしまえば、
直感的にレイヤーを探せるので、探す手間を省くことができます。
では、さっそくマネしてみてください。
まずはツールパネルから「移動ツール」を選択します。
(ショートカットは、V)

「移動ツール」を選択したら、オプションバーの「自動選択」という項目で下記2点を確認します。
- 自動選択の左にあるチェックボックスのチェックを外す(初期設定ではチェックは外れている)
- 自動選択のプルダウンメニューは「レイヤー」を選択

オプションバーの設定ができたら、Windowsの場合は、Ctrlを押してみましょう。
Macの場合は、⌘(command)を押してください。
Ctrl(またはcommand)キーを押している間は、オプションバーの「自動選択」のチェックボックスにチェックが入り、選択することができます。

実際にやってみましょう。
選択したいオブジェクトにカーソルをあわせて、
Ctrlを押しながらオブジェクトをクリックします。
Macの場合は、⌘(command)を押しながらオブジェクトをクリックします。

レイヤーパネルを確認すると、しっかり選択できています。

さらに、Ctrlと同時に、Shiftキーも押しながらクリックすると、
複数選択することができます。
Macの場合は、⌘(command)とshiftを同時に押しながらクリックすると、
複数選択することができます。
「レイヤーパネル」上でレイヤーを選択する方法と、
「移動ツール」でレイヤー選択する方法をご紹介しました。
うまく使い分けて、作業の効率化をしましょう。
レイヤーを作成する
レイヤーを新規で作成する場合は、パネル下部の「新規レイヤーを作成」ボタンをクリックしてください。
クリックすると、透明な通常レイヤーが新規で作成されます。

グレーと白の市松模様は、透明を表しています。
レイヤーを複製する
レイヤーの複製は複製したいレイヤーを選択した状態で、
Windowsは、Ctrl+J
を押すと複製できます。
Maの場合は、⌘(command)+Jを押すと複製できます。

覚えようショートカット
複製のショートカットは、よく使うので覚えておきましょう。
複製したいレイヤーを選択してから、ショートカットキーを試してください。
Macの場合
⌘(command)+J
Windowsの場合
Ctrl+J
移動ツールでレイヤーを複製する方法
「移動ツール」を使って、複製する方法もご紹介します。
まずは、先ほど「レイヤーを選択する」の章で紹介しましたが、
「移動ツール」を使って複製したいレイヤーを選択してください。
選択できたら、Windowsの場合はAltを押しながら、
ドラッグすると複製することができます。
Macの場合は、optionを押しながら、
ドラッグで複製できます。

不要なレイヤーを削除する
Webデザインをする場合は、レイヤーがどんどん増えていきます。
なので、不要なレイヤーは、削除するクセをつけましょう。
削除したいレイヤーを選択してから、
パネル下部の「レイヤーを削除(ゴミ箱)」ボタンをクリックしてください。

覚えようショートカット
削除のショートカットは、よく使うので覚えておきましょう。
削除したいレイヤーを選択してから、Deleteを押す。
表示・非表示を切り替える
一時的にレイヤーを非表示にしたいというときには、
レイヤーパネルの「目」のマークをクリックします。
再表示したいときは、「目」のマークを再度クリックします。

「目」のマークをクリックすることで、表示・非表示を切り替えることができます。
まとめ
この記事のまとめ
- レイヤーパネルか移動ツールを使い分けて、レイヤーを選択する。
- レイヤーを新規作成すると、透明レイヤーが作成される。
- 複数選択のやり方は必ず覚える。
- 複製のショートカットは、Macは⌘(command)+J、WindowsはCtrl+J
- 不要なレイヤーは削除するクセをつける。
- レイヤーパネルの「目」のマークをクリックすることで、表示・非表示を切り替えることができる。