どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
2020年になり、公務員からIT・Web業界への転職が目立ち始めました。
転職希望の公務員が急増 外資やITへ流れる20代 https://t.co/eHoz0rOlLu
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) March 14, 2020
上記のニュースによると、転職サイトへの公務員の登録数は過去最高とのこと。
わたし自身、Web系スクールで講師をしていたこともあって、最近公務員の方から転職の悩み相談がけっこう届きます。
例えば、
「20代の公務員です。給料も低いし、専門スキルもないので、不安です…」
「公務員を辞めたいと思っているのですが、辞めていいのか迷っています…」
「Web業界に転職も考えていますが、実際に業界で働いている人の話を聞きたい…」
上記のような悩みをお持ちの公務員の方もかなり多いです。
結論から言うと、「安定するから」という理由で公務員なら、Web系企業に転職したほうがいいです。
「公務員を辞めていいのかな」と思っている方もいるかもしれませんが、辞めるなら早いほうがいいですね。
今回は、公務員志望の方や、現在公務員で辞めることを検討している方に向け、
- 公務員は捨てて、IT・Web系を目指したほうがいい理由は3つ
- 公務員のままだと、人材としての価値が上がることはない
- 公務員の給料は上がらない→将来不安な公務員は、若いうちに転職すべき
上記について、執筆してまいります。
本記事を書くわたしは、「スタートアップ → Web系企業・副業ワーカー → スクール講師 → フリーランス」というキャリアを歩んできました。
Web系スクールで講師として、公務員の方にもプログラミングを教えたり、キャリアサポートをした経験があります。
そういった過去の経験をもとにお話していこうと思います。
目次
公務員になる目的が「安定性」なら、IT・Web系を目指したほうがいい

2020年3月、IT企業大手であるサイボウズの社長も下記のような発言をしていました。
公務員からサイボウズへの転職も増加中。人材の流動は社会を動かす大きな力。「この組織おかしい」と思ったら遠慮なく辞めよう。一度きりの人生を犠牲にせぬよう。
公務員の離職率急増で国力低下に警笛。定額で使われ放題の“サブスク”的働き方に疑問の声も | マネーボイス https://t.co/D4kyH1turM
— 青野慶久/aono@cybozu (@aono) March 20, 2020
公務員からIT企業に転職する人は増えてきているなと、わたしも実感しています。
わたしがWeb系スクールで講師をしていたときも、公務員からエンジニアやデザイナーに転職したいという人もいましたからね。
公務員は長い目で見ると、厳しい
公務員を目指す目的が「安定するから」という人はけっこう多いと思いますが、正直「将来的に公務員は安定ではなくなる」と思います。
なぜなら、テクノロジーで代替可能な業務が多いから。
テクノロジーで効率化できるということは、最新のテクノロジーを使ってサービス開発する民間企業に任せることもできるはずですよね。
窓口業務もスマホ申請がどんどん普及すれば、必要ないですし。
公務員の職業すべてがなくなることはないと思いますが、給料(手当含む)や採用枠の削減される流れには必ずなっていくでしょう。
10年ほど前までは郵便局員も公務員でしたが、「郵政民営化」によりサラリーマンになったわけなので、一部の公務員が削減される流れになることもあり得る話かなと。
公務員ではなく、IT・Web系を目指したほうがいい理由は3つある
「安定するから」という理由で公務員を目指すなら、IT・Web系の職業に就いたほうが安定しやすいですよ。
理由は、下記の3つ。
ポイント
- 様々な「専門スキル」や「経験」を積み重ねられる
- 業界が伸びているので、本業の収入も増える
- 副業も自由なので、収入の柱を増やしやすい
大きな理由は上記のとおり。
IT・Web系だと、「プログラミング」「デザイン」「ライティング」「マーケティング」「動画」などなど、様々な専門スキルを身につけることができます。
プログラミングだけでも細かな専門スキルが存在するので、スキルを磨けば磨くほど「収入アップ」を実現でき、モチベーションも保てるでしょう。
プログラミングの職人を目指してもいいですし、「プログラミング × マーケティング」といった感じでスキルをかけ合わせて仕事の幅を広げることも可能です。
また、下記の記事でも書いていますが、IT・Web系は業界自体が成長し続けています。
業界が伸びれば、給料も上がりやすいですよ。
IT・Web業界は、副業が容認されている企業も多く、本業でエンジニアをやりながら、
- プログラミング副業を始める
- ブログを開設して、稼ぐ
- YouTubeで発信する
という感じで、収入の柱も増やすことも可能なので、安定化させやすいです。
実際、上記のような副業をして、稼いでいるエンジニアやデザイナーもいます。
柔軟な働き方を実現しやすい業界は、IT・Web業界のみ
Web系の仕事は、柔軟な働き方を実現しやすいので、ワークライフバランスも大切にしたい方は、目指すべき。
下記の記事でも、「Web系企業の働き方」について執筆していますので、気になった方は読んでみてください。
先ほどWeb業界は、副業で収入源を増やす人が多いという話もしましたが、独立して自由に働きながら稼ぐ人も多いです。
独立すれば、自分で仕事を選ぶこともできますし、自分のスキルに合わせて単価を決めることもできます。
もちろんリモートワークにより、通勤や人間関係のストレスもなくなるので、幸福度はアップしますよ。
安易に「フリーランスになったほうがいい」と言うつもりはないですが、将来的に「稼ぎたい」「柔軟に働きたい」「独立したい」という目的がある方には、オススメの業界です。
公務員のままだと、人材としての価値が上がることはないです…【安定を捨てよ】

公務員の場合、「なくならない職業=安定」というメリット(幻想)ばかり目を向けられることが多く、デメリットを考えずに公務員を目指す人がほんとに多いと思います。
わたしが大学のときも、「安定するから」という理由で公務員を選ぶ人もいたので、よく分かります。
お役所の仕事は、街や住民のために尽力する素晴らしい仕事だとは思いますが、転職者が急増している状況を見ると、デメリットもしっかり考えたほうがいいと伝えたいです。
わたしが思う「公務員のデメリット」は、下記3つですね。
- 長期的に見ると、給料が上がる可能性は低い
- 副業の条件が厳しく(できないことが多い)、稼ぎづらいことに不満が溜まる
- 公務員をやめたいと思ったときに、スキルも何も残ってないことに気づく
上記のとおり。
特に公務員を辞めても(クビになっても)、何も残らないのは大きなデメリットではないでしょうか?
専門のスキルがなにも身につかないので、転職市場で考えると、人材価値は当然低いままです。
公務員のデメリットに気づいて、転職したいと思ったときも苦労する可能性が高くなります。
どんな苦労をするか。
例えばですが、
- 公務員として長く働き続ければ続けるほど、視野が狭くなってしまっている
- 公務員の仕事は、価値の高いスキルが身につかないので、転職しづらい
- 給料が高い業界(ITなど)の企業は、公務員のマインドに偏見を持っている
という感じ。
転職の面接をするときも、
- 公務員を辞めてまで、IT業界に転職するのはなぜですか?
- 公務員のほうがラクだと思いますよ?
- 公務員のままのほうが安定するかもしれないですよ?
といった意地悪な質問をされることもあるかもしれません。
なので、まずは「安定を求める気持ちを捨てる」ところから始めてください。
「あの企業は給料も高いから、安定する」
「ワークライフバランスも実現できて、給料も良い」
「精神的なストレスは排除したいからリモートワークがしたい」
上記のような気持ちで、Web系企業に面接に行くと、必ず落とされます。
完全に安定する職業、100%の安定を確約する企業は存在しませんので、
- 転職志望の企業のために自分はどんなことができるのか
- 企業に利益をもたらすために、どんな努力をしているのか
- 公務員の経験から貢献できることがないか
という感じで、企業に「自分を採用するメリット」を明確に伝えられるように考えておくことが大切ですよ。
まとめ:給料が低くて、将来の不安も感じている公務員は、若いうちに転職すべき

厳しい現実ですが、
- 40代でずっと公務員をしてきた人
- 学生(20代)でプログラミングの基礎知識を持っている人
両者を比べた場合、Web系企業は後者の若い学生を選ぶでしょう。
40代までずっと公務員だった方はおそらく安定志向が強いので、「消極的なのではないか」と企業に思われやすいです。
しかも、スキルが特にないのに、見合わない給料を払わなくてはいけない可能性があるので、転職市場においてはかなりのビハインドになる可能性は高いのが実情です。
なので、辞めるなら、20代のうちに辞めるくらいの気持ちでいたほうがいいですよ。
「若い」というだけで価値が高いですし、20代ならやり直しはいくらでもできます。
辞めようか悩んでいる時間が正直もったいないので、「プログラミングスクールに入って、3ヶ月くらいかけて基礎スキルを身につける」など、小さな行動をすぐにでも起こすべき。
いきなり辞めるのではなく、スキルを身につけるという小さな行動をするだけでも、次の一歩が踏み出しやすくなりますからね。
プログラミングスクールの受講費は、大学の授業料と比べれば、かなりコスパはいいです。(→しかも、実践的で質が高い)
下記の記事で、「プログラミングスクールの選び方」も解説していますので、ご興味ある方は参考にどうぞ。
Web系企業に転職すれば、1〜3ヶ月で回収できるので、迷うだけ時間がもったいないかなと。
モヤモヤした感情を持ったまま、公務員を続ければ、視野がどんどん狭まります。
基本的に公務員の業務は、ルーティンワークになりがちだと思いますし、時代が急激に変化していても情報をキャッチしづらいでしょう。
今20代の公務員の方は、「若さ」というエネルギーをうまく利用して、新しいチャレンジをするベストなタイミングです。
決断を後回しにすればするほど、「若さ」というエネルギーも減っていき、新しいチャレンジをする機会も減ります。
もちろん新しいことを始めることに「遅い」とかはないですが、エネルギーがあるときにチャレンジしたほうがラクですからね。
20代の時間は貴重なので、ムダにしないで欲しいなと。
現代では、「ITスキル」が必須な時代なので、
- プログラミング
- デザイン
- ブログ+マーケティング
- 動画編集
- YouTube
などのスキルをまずは身につけたほうがいいです。
個人的には、「プログラミング」が一番稼ぎやすく、需要も高いと思っています。
プログラミングなら、「未経験可」の求人も多いですしね。
※「プログラミングの始め方」については下記の記事で解説していますので、参考にどうぞ。
キャリアアップとしては、
プログラミングスクールで基礎を学ぶ
↓
スクールでキャリアサポートを受ける
↓
Web系企業に転職
↓
年収アップするために、転職をする or 副業する
↓
ヘッドハンティングされる or 独立する
というイメージですね。
スキルを身につけるまでの行動が大変かもしれませんが、スキルアップすれば、副業も独立もできます。
わたしのまわりにも公務員からWeb系に転職した仕事仲間がいますが、「今は働きやすいし、収入もアップして幸福度が高まった」と話していました。
20代からチャレンジすれば、1年〜3年くらいコツコツとスキルを磨けば、リモートワークができるようになり、人生も変わりますよ。
というわけで今回はこのあたりで終わりますが、最後にひとつだけ。
なかなか行動に起こせない方は、下記をゆっくり考えてみてください。
- この先どう生きたいか
- この先どうありたいか
- この先なにをしたいか
自分で納得できるまで考えて、「公務員を続ける理由はない」と思ったら、具体的な行動に移していきましょう。
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下記の記事は、「楽しくない、面白くない、稼げない仕事を頑張りすぎてはいけない」「職業選びのコツ」について、深堀りしています。
「公務員は給料が低いし、面白くない」と感じている方は、参考にどうぞ。
公務員からWeb系への転職に興味がある方は、下記の記事も合わせて読んでいただければと思います。