「エンジニアやデザイナーに憧れる。でも、高卒だし入れる会社あるか不安…」
「Web系もほかの業界と同じように、学歴関係あるのかな?」
といった悩みがあって、なかなかチャレンジの一歩が踏み出せない方に向け、
「エンジニアやデザイナーは学歴が関係あるのか」
ということをテーマに今回は書いてまいります。
現在アラサーですが、20歳の頃からWebのお仕事をしています。
これまでスタートアップでエンジニアとして働いたり、
数十社ものWeb系企業と仕事をしてきた経験をもとに、具体的に解説してまいります。
エンジニアもデザイナーも学歴関係なし【スキルは必須】

結論から先に述べると、
エンジニアやデザイナーは学歴は関係なく、
誰でもなれる職業です。
わたしの過去の経験だと、正直な話、一度も学歴を問われたことはないです。
もう一つ言うと、まわりのフリーランス仲間もそうですが、大学を出てない人たちにたくさん出会ってきています(しかも優秀な人ばかり)。
面接とか行っても、基本的には学歴について根掘り葉掘り聞かれないので安心してください。
わたし自身、大卒ですが、大学で何を勉強したかもあまり聞かれたことないです。
大学の卒業論文で、半導体関連の研究もしていたのですが、研究について深く聞いてくる人に出会った経験がありません。
Web系の場合理系ばかりじゃないので、半導体の話したところで、「なんか難しそうだね」と言われて広がらないです。
実際に聞かれるのは、
- どういうことをこれまで経験してきたか
- スキル面の確認(未経験は学習してきたことなど)
- 実績面の確認(未経験は自分で試しに作ったものなど)
- なぜエンジニアやデザイナーを目指すのか、この会社を受けたのか
この4つはだいたい聞かれるはずです。
つまり、学歴はそこまで重視されず、スキルさえあれば、エンジニアやデザイナーにはなれます。
ただし、同じ能力で比べられたとき、学歴が良いほうが選ばれやすいのは事実なので、
学歴で「差」がある分、武器を多く持って、対抗しなければなりません。
30代前半でも未経験でなれる世界
IT業界は人手不足が問題となっているので、「30代前半、未経験」でも採用される可能性はあります。
わたしのまわりにも大学を出ていない、優秀なエンジニアやデザイナーがいます。
簡単に紹介しますと、
32歳でいきなりフリーランスになったパターン(学歴高卒)
- 中小企業(食品メーカー)のマーケッターとして、販促やECの企画を担当
- 新設されるECサイトのWeb担当をするようになり、Webの仕組みやプログラミングというものを知る
- プログラミングに将来性を感じ、エンジニアになることを決意
- 本格的にWebを独学で学習しつつ、Webサービスを作る
- 学習を継続しつつ、知人の紹介で月に何件か案件をもらったり、営業を自分で始める
- 個人での活動で、生計を立てられるようになり、気づいたらフリーランスエンジニアに
- 持ち前のコミュニケーション能力でどんどん新規も開拓
- 現在フリーランスとして、超有名大手企業から案件をもらうことが多い。あの人に任せれば何でもやってくれると名前で指名されるほど大活躍
最終学歴「高卒」で、しかも「30代」になってからエンジニアを目指してプログラミングを学習し始めたという人もいるのは事実なので、
年齢と学歴で諦める必要はまったくないです。
何かを始めることに遅いということは基本ないですからね。
アラサーでWeb系エンジニアを目指す方は、下記記事もご参考いただければと思います。
なぜ未経験求人が存在するのか

求人サイト見ていただけると分かると思いますが、
- 学歴不問
- 未経験もOK
という条件の求人情報けっこう掲載されています。
もちろん企業としては経験者を採用したいのが当たり前です。
では、なぜ未経験でも採用したいのか。
3年とか業界経験があると、未経験より月収を2倍、もしくはそれ以上出さないといけなくなりますよね。
経験者を採用してみたものの、いまいち仕事ができないとか、情熱が足りないという人けっこういます。
だったら、ポテンシャルがあるかどうか見極めて、「やる気のある未経験者」を育てようという企業も出てくるわけです。
投資と考えて、未経験で若い人材を受け入れる企業もあるということですね。
この先10年も経てば、エンジニアの場合「約80万人(下記外部リンク参考)」も不足するのではないかとも言われています。
なので、今後もIT人材は必要とされるはずですし、今からスキル磨けば、年収も高くなっていくと思います。
データ見てご理解いただけると嬉しいですが、
今のこのチャンスを逃すわけにはいかないですよね。
最初は低い給料を我慢して経験を積む覚悟がいる

先ほど30歳超えての未経験からフリーランスになった人のお話をしましたが、
正直未経験フリーランスはかなりハードな道のりです。特にこれからは。
なので、まずは「Web系の企業に入る」ことをオススメします。
わたし自身、Web系スクールの講師をしていた時期があったのですが、
「未経験だけどフリーランスになって、自由に働きたい」という方がけっこういるんですよね。
カフェとかでMacでプログラミングしていたり、
世界中旅しながらパソコン一台で仕事している人がいるので、
そういう人たちに憧れるのはよくわかります。
よくわかりますが、未経験でフリーランスを目指したいという方に毎回言っていることがあります。
それは、「まだ若いので、一回企業を経験したほうが良い」ということです。
28歳くらいまでの人なら
基礎叩き込めば、十分採用してもらえる可能性は高いです。
未経験でもいいけど、「エネルギーがある」「やる気のある」若手が欲しいという経営者がけっこういます。
アラサー以上の人なら
20代に負けないくらいの努力でスキルを磨いてほしいです。
身につけたスキルでなにか簡単なWebアプリを作ってみたり、
学んだ知識をブログなどで発信することが大切です。
スキルを磨いたあとは、面接をたくさん受けましょう。
今までの経験をありのまま伝えれば、採用してもらえる可能性は十分あります。
アラサーでフリーターの場合でも、これまでの経験値で判断される可能性は高いです。
わたしの知り合いの話にまたなりますが、プロのバンドマンを目指して、30歳手前までアルバイトしながら活動。
ずっとボロアパートに住んで、1日1食も厳しい時期が長かったという強烈なストーリーが、
「ポテンシャルあり」「猛烈に仕事してくれる人かも」と思われ、
エンジニアとして採用されたケースもあります。
(もちろんスキルもかなり磨いていることが前提ですが。)
もし、今後独立を目指したいという方は、
まず企業に入って、最低でも「2年」は実務を経験しておくと良いですよ。
2年間で、会社でお金をもらいつつスキルを磨いて、実務経験を積むことができると思います。
さらに副業も開始できればベストです。
独立するときにすでに個人での収入があるのと、ないのとでは精神面で全然違います。
未経験だと採用後は、かなり安い月収しかもらえない可能性が高いです。
アシスタントとして入ったなら、アルバイトの可能性もありますし。
今の仕事より月収にして「10万」とか下がる覚悟も必要です。
独立してフリーランスになっても、企業から受託案件を請け負う場合は、
「実務経験」や「実績」が必ず問われます。
未経験でいきなりフリーランスになるのはリスクも高いので、
経験なしでも採用してもらえる企業に入り、コツコツ経験を積んでおきましょう。
学歴を気にして、躊躇している時間はないです
学歴というハンデで、エンジニアやデザイナーになるのを諦めるのはかなりもったいないです。
学歴や実績がなくても、実績は作っていくしかないです。
具体的には、
- ポートフォリオサイトをつくる
- ポートフォリオサイトに載せるための実績をつくる
- いきなり案件受注はハードル高いので、サイトの模写やWebアプリのクローンをつくる
- 余裕があれば、学んだ知識をSNSやブログで発信する
- 転職するために業界調査
- 1日2社くらいひたすら面接
こういった行動が必要です。
躊躇している時間はないです。
早く行動したもの勝ちですよ。
まとめ
Webの仕事をこれまでしてきて、いろんな経歴のエンジニアやデザイナーに会ってきました。
- 東大・京大
- その他四年制大学卒・大学院卒
- アメリカ有名大学留学経験あり
- 大学中退
- 高卒・中卒
- 元フリーター
- 元バックパッカー
挙げればきりないですが、卒業して同じ仕事してしまえば、みな同じです。
同じフィールドで仕事をするかもしれないですし、競うかもしれません。
同じフィールドに立ったときに「学歴」以上に大切なのが、「スキル」「実績」です。
今学生の方であれば、
飲食関連のバイトをしているよりかは、スタートアップでアルバイトやインターンを経験していたほうが、
卒業後の採用で一歩リードできます。
全く違う業界で働いている20代の社会人の方が、エンジニアやデザイナーを目指すのであれば、
「これまでの経験・実績」+「エンジニアやデザイナーの基礎スキル」
が必要になってきます。
今回はこのへんで以上ですが、
やはり学歴は自分で大学に行かない限り、塗りかえられないです。
学歴を気にして大学を目指すくらいであれば、
今からエンジニアやデザイナーになるための学習を始め、
覚えたことをもとに実績をコツコツ自分でつくったほうが早いです。
大手企業だとなかなか未経験は難しいですが、
「学歴不問」「未経験OK」という求人は探せばいくらでも見つかるはずです。
エンジニアやデザイナーは、実績ありき、実力主義の世界なので、
すぐに学習を始め、就職活動も早く進めたほうが良いです。
コツコツ頑張っていきましょう。