どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
在宅勤務を導入する企業が増えてきていますね。
家で働き始めると、「在宅で働ける!最高!」とか「もう通勤しなくていいんだ!ラクだ!」と心が躍るかもしれません。
わたしもリモートワークを始めた初期の頃は、「家でもどこでも好きに働けるし、最高だな」と思っていましたが、数ヶ月くらいはなかなか慣れませんでした。
在宅勤務の導入がスタートして数ヶ月間は、下記のような悩みを抱える人もけっこう多いです。
「会社でできたことが在宅だと難しく困ってます…」
「最初は在宅ワーク最高と思ったけど、1人で仕事するのが意外ときつい…」
「仕事とプライベートのメリハリをつけるのが難しい…」
上記の多くの在宅ワーカーが持つ悩みに答えていこうと思います。
今回は、在宅勤務(テレワーク)を始めたばかりのサラリーマン向けに、
- 在宅ワークの導入初期に訪れる「つらい!」と感じるタイミング
- つらいと感じたときの対処方法
について解説してまいりますので、参考にどうぞ。
ちなみにこの記事を書いているわたしは、「スタートアップ → Web系企業・副業ワーカー → スクール講師 → フリーランス」というキャリアを歩んできました。
Web系スクールで講師をしていたこともあり、在宅ワークについて聞かれることが多かったので、経験をもとに執筆いたします。
目次
初めて在宅勤務をした人が、シンドいと感じる瞬間はわりと早い段階でやってくる

在宅勤務をスタートすると、わりと初期の段階で「壁」にぶつかり、消耗しがちです。
最初の数カ月は、なかなか慣れず、不安も感じる方も多いかもしれません。
どんなときにつらい、シンドいと感じるか。
具体例を挙げると、下記のとおり。
- 意外と体力を使うので疲れる
- 人と喋らない時間が増えて、不安になる
- 指示の出し方、コミュニケーションに困る
- メリハリがつけられず、つい働きすぎてしまう
- 成果以外で評価されないことに不安を感じる
という感じで、シンドいと感じるときが来ると思います。
上記5つをひとつずつ深堀りし、改善策も紹介してまいります。
意外と体力を使うので疲れる
オフィス勤務の場合、まず会社に行くまでに歩きます。
社内にいるときは、会議室やトイレまでちょっとした移動で席を立ちますよね。
ランチタイムになれば外にもいけるので、じっと座ることもないはずです。
しかし、在宅で仕事を始めたばかりだと、「仕事をやらなきゃ」と気合を入れすぎてしまい、気づいたら長時間座っていることが多いんですよね。
- じっと椅子に座っている → 腰と背中が疲れる
- じっとパソコンを見ている → 肩と目が疲れる
- じっとタイピングを続ける → 手首と指が疲れる
上記のとおり、意外と在宅勤務も疲れます。
改善策
定期的に運動する時間をつくるのが一番効果的ですね。
- 散歩
- ランニング
- ヨガ
- 筋トレ
- サイクリング
などなど、通勤がなくなる分を運動する時間にあてるだけ。
わたし自身、5km〜10kmのランニングを週2、3回ほど入れたり、週末はフットサルすることもあります。
運動することでリフレッシュして、1日の集中力を保ってください。
人と喋らない時間が増えて、不安になる
これが一番シンドいと感じるポイントかもしれません。
オフィスにいれば、社内で話すでしょうし、会議や打ち合わせもありますよね。
個人的にはオフィスだとすぐ話しかけられてなかなか集中できないのですが、人によってはもっと喋りたいという人もいるはず。
改善策
「社内用のチャットで雑談する」とか「オンライン飲み会」を取り入れるのがオススメです。
在宅ワークは社員同士が物理的に離れて仕事しているわけなので、「気軽に相談できる、話せる空気感を作っておく」のが得策。
あとは、コミュ力がある人なら、「行きつけのお店を見つけて常連になる」とかでもいいかなと。
技術職の方なら、「社外の勉強会」「社外のコミュニティ」に参加するのもアリです。
エンジニアであれば、プログラミング勉強会(もくもく会)とか、エンジニアのオンラインコミュニティとかをネットで探せばありますよ。
指示の出し方、コミュニケーションに困る
オフィス内なら近くにいる部下を呼び出して、口頭で指示もできますし、無数にコミュニケーションが発生します。
しかし、在宅勤務の場合、「相手の顔を見ないと仕事ができない」と言っているサラリーマンは、成果が出せずに「お荷物社員」になってしまいます…
「困っているオーラ」や「忙しいオーラ」も伝わらないので、できるだけ早くテキストでのコミュニケーションにも慣れてください。
改善策
リモートで仕事するなら、テキストだけのコミュニケーションで「いかに相手に分かりやすく伝えるか」「いかに手間をかけず、迅速に伝えるか」が重要です。
指示や意図がテキストでは伝わりにくいときは、
- Wordや、Googleドキュメントなど文書にまとめて、共有する
- Web会議ツール(Skypeなど)を使って、パソコンの画面を共有して、説明する
- チャットでは、絵文字やリアクションを忘れない
上記の方法で、解決すべきです。
わかりやすい文章を書く訓練だと思って、チャットでのコミュニケーションに取り組んでください。
このあたりのことは、下記でも深堀りしていますので、参考にどうぞ。
メリハリがつけられず、つい働きすぎてしまう
「在宅ワークだとさぼらない?」と聞かれることが多いのですが、むしろ働きすぎる人のほうが多いです。
「誰も見てないからサボる」ではなく、「誰も見ていないからこそメリハリがつけられず、働きすぎてしまう」のほうが正しいかなと。
先ほど、「気軽に相談や会話ができる雰囲気を作っておくべき」とは話しましたが、チャットが一日中鳴っているのも鬱陶しいと思うんですよね。
毎回通知が来るたびに、集中が切れて、生産性が落ちるのは本末転倒。
コミュニケーションの不安から、必要以上にチャットや電話を使ってしまうことで、残業が増えたり、深夜もチャットが鳴るような状態に陥る可能性もあります。
改善策
まずやるべきことは、通知オフにする時間をつくること。
チャットや電話は通知が鳴るたびに集中が切れるので、時間を限定したほうがいいです。
最初のうちは強制的に「時間割り」を決めるのもアリ。
例えばですが、
- 5分間の休憩時間を25分起きに1回とる
- 昼休みは13時〜14時にする
- 昼寝を20分取る
- 終業時は必ずシャットダウンする
- 運動の時間は15時
- チャットと電話対応は午後のみ
- 定期的に終業直後の予定を入れる(習い事、友人と遊ぶなど)
全部やる必要はありませんが、上記のように強制的に時間を決めて、徹底的に守ればメリハリはつくはずです。
成果以外で評価されないことに不安を感じる
在宅ワークの場合は、完全に「仕事の成果」で評価されるようになります。
オフィスの場合、「一生懸命頑張って仕事している風」を装うことも可能ですよね。
「〇〇さんがいると、まわりが和む」「〇〇さんのおかげで職場の雰囲気が明るい」といった仕事の成果以外の評価もされなくなってしまいます。
フリーランスとして生きている人にとっては当たり前の話かもしれませんが、長くオフィスワークしてきた人にとっては不安を感じるかもしれません。
特に在宅ワーク初期の頃は、「サボっていると思われたらどうしよう」と不安に感じる人もいるはず。
改善策
申し訳ないですが、こればかりは時間をかけて、在宅ワークに慣れるしか改善策はないです。
まずは「圧倒的な成果」を出すのみ。
在宅ワークでは、お互いの信頼感が大切です。
成果を出して信頼されるようになると、その先も働きやすくなりますし、ほかの在宅勤務制度のある企業からも高い報酬でスカウトされる確率も高くなります。
家で働きながら、「いかに成果を出すか」「いかにして会社の利益に貢献するか」を考えて、仕事に取り組むことが大切。
リモートで仕事ができる人になれば、副業でも稼げるようになるので、頑張って慣れてくださいというのが結論です。
「会ったほうが早い」「オフィスに行かないと集中できない」と言っている人は、価値の低い人材である

在宅ワークに否定的な人や慣れていない人は、下記のようなことを言いがちです。
- テキストだけだと冷たさを感じる
- 相手の顔が見えないと仕事ができない
- 顔を合わせて仕事をしたほうがラクだし効率がいい
- 相談する相手がまわりにいない
- 家で1人で仕事するのは寂しい
これから在宅ワークがどんどん普及すれば、上記のようなことを言う人は「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまう可能性があります。
仕事ができない価値の低いおじさん、おばさんにならないためにも、若いうちに在宅ワークに慣れておきましょう。
まとめ:在宅勤務で大切なことは、「時間で働く」をやめること

オフィス勤務だと、大半の人は「定時」を意識しますよね。
在宅勤務の場合は、時間で仕事してしまうと、生産性が落ちてしまいます…
一度考えてみてほしいのですが、
- 8時間(定時)は必ず椅子に座って、黙々と仕事をする
- 3時間で価値や成果を生み出して、サクッと仕事を切り上げる
両者を比べたら、後者のほうがいいに決まってますよね。
短時間で済むなら、サクッと仕事は終わらせるべきです。
オフィス勤務の場合、なぜか定時を意識して、8時間をフルに使って仕事をしようとするサラリーマンが多いと思います。
どういうことかというと、
出社し、椅子に座って、パソコンに向き合う = 仕事
上記のように捉えている人が多いように感じます。
「8時間フルに頑張ることが努力」かつ「働いた時間を対価として報酬をもらえる」と考えている人があまりに多いのかなと…。
そういうタイプの人は、在宅ワークに切り替えたときに成果が出せないまま、ストレスを溜めてしまうでしょう。
毎日定時でしっかり仕事を終わらせて帰るサラリーマンは問題ないですが、8時間かけても仕事が終わらない人はたくさんいますよね。
「残業代をもらうために、残業する」、「みんなが残っているから残業する」といった意識をなくすためには、在宅ワークをして時間で働くことをやめるしかありません。
「時間で仕事をする」思考ではなく、「できるだけ短時間でサクッと価値を生み出して、プライベートも充実させる」思考に今から変えていくべきです。
それが本当の働き方改革かなと、わたしは思います。
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