どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。
「訓練校でWebの勉強してます。課題は毎日やってますが、不安…」
「3ヶ月で100時間ほど学びました。まだ就活する自信がありません…」
上記の悩みにお答えします。
今回は、Web系を目指して学習をしている方向けに、
- 「3ヶ月で100時間勉強しました」と伝えても、面接でアピールにならない
- 必要になったときに学ぶスタンスの重要性
というテーマでお話します。
この記事を書いているわたしは、アラサーで現役Web系フリーランスです。
スタートアップを経験したこともあり、過去にスクール講師もしてました。
スクール講師時代に、20代の学生や社会人の未経験者からたくさん質問され、技術だけでなく仕事のことや就活のことも教えてきたので、不安になる気持ちもよく分かります。
本記事は、これまでの経験をベースに語ります。
Web業界を目指す方へ。面接で「100時間勉強しました」と言ってもアピールにならないです

わたし自身Web系スクールで講師をしたことがあるので、受講生に面接のアドバイスもしていたのですが、
今回の記事で、Web業界を目指してる人へ伝えたいことがひとつあります。
面接の場で、Web系を目指す初心者にありがちなのが、「〇〇時間勉強しました!」とアピールすることです。
結論を言うと、「3ヶ月で100時間勉強しました」と言っても、残念ながらアピールにはならないんですよね。
確かに学習意欲、学ぶ姿勢をアピールするために、時間を伝えるのは分かりやすくていいのですが、正直「〇〇時間学んだ」というだけでは伝わらないです…
そもそも時間で伝えるなら、「3ヶ月で100時間勉強しました」は足りなさすぎますね。
優秀な現役エンジニアやデザイナーは、
- 本業で160時間
- 本業以外で80時間以上、副業か学習
1ヶ月でこれだけ実務を積みながら、スキルを磨いてます。
3ヶ月で比べると、少なくとも480時間以上の差が出ているわけです。
なので、「3ヶ月で100時間勉強しました」は、残念ながらまったくアピールになりません。
重要なのは、「学習時間」ではない
「じゃあ何時間学べばいいんですか?」と聞きたくなるかもしれませんが、
重要なのは、「学習時間」ではないです。
学習意欲で評価されたいなら、
- 学習の密度
- 自走能力(自分で考えて行動できる能力)
をアピールしましょう。
では、初心者はどのようにすれば、伝わるか。
職業訓練校で学んでいる人なら、「出されている課題を一生懸命こなしています!」と言っても、「学習の密度」や「自走能力」の面はあまり評価されないです。
なぜなら、自分で考えて行動しているのではなく、学校の指示通り動いてるだけだからです。
伝えるには、「職業訓練校のカリキュラムや課題以外でも、行動しているかどうか」をアピールする必要があります。
- 自分で考えてなにか作っているか
- どれだけの作品(ポートフォリオ)を作っているか
- 作品をつくるうえで、必要なスキルを適切に学べているか
といったことをアピールできれば、面接の合格率も上がると思います。
書籍やスクールなど、カリキュラムやテキストに沿って時間をかけて学んでいても、指示通りに動く人材にしかなれないです。
自分で考えて、行動しながら学びましょう。
「まだ詳しくないから、もう少し勉強したい」と言う初心者の方へ

「3ヶ月で100時間勉強しました」では、アピールにならないと言われると、もっと勉強しないといけないのかなと不安になるかもしれません。
不安になった初心者の人が、3ヶ月〜半年ほど学習した後に、取ってしまいがちな行動は、また机の上で勉強しようとすることです。
「まだ詳しくないから、もう少し勉強したい」
「もうちょっと勉強してからじゃないと」
という人がけっこう多いんですよね。
たしかに学ぶことが多すぎるという気持ちはわかりますし、謙虚で良いことだと思います。
その学習意欲はとても素晴らしいですが、自分で勉強し続けても、現役のエンジニアやデザイナーより詳しくなることはないです。
理由は先ほど話したとおり、「優秀なエンジニアやデザイナーは、実務を積みながら、圧倒的に作業しているから」です。
初心者の大半は、自信が持てなくて当然なので、みんな同じように学習をやるんですよね。
初心者同士の群れから抜け出し、現役エンジニアやデザイナーと肩を並べるには、「実務で実践的に学ぶ」以外の方法はありません。
なので、自分で成果物をたくさん作って、面接を受けてほしいです。
大半の人が行動できないからこそ、やる意味があります。
初心者なので、不安なことはたくさんあると思います。
スクール講師をしていたときにも、「未経験でもデザイナーになれますか?」と質問してくる人もいました。
断言しますが、「なれるかどうか」を考えて、不安になったりしても、何も進展は望めないです。
もう一度スタートに立ち返って、
Web系の仕事を本当にやりたいかどうか
を考えてみてください。
答えが「Yes」なら、悩んでいてもしょうがないので、学習はほどほどにして、「未経験でも評価される人材になるにはどうすればいいか」を考えて行動に移しましょう。
必要になったときに学ぶスタンスでOK

「まだ詳しくないから、もう少し勉強したい」
「もうちょっと勉強してからじゃないと」
という人は、日本の小中学校で行われている教育から抜け出せていないです。
あれこれ学ばなくていいので、必要になったときに必要なことを学ぶスタンスでOKですよ。
自分はなにも詳しくない、まだまだだ。
↓
「もっと勉強しないといけない」と完璧に覚えようとする
↓
書籍やProgateを繰り返す
↓
少し理解してきたような気がする
↓
でもほかにも覚えなきゃいけないことがたくさんある
↓
また違う書籍を買ってくる
上記の場合、最初の謙虚な気持ちは素晴らしいですが、完璧を求めすぎて、気づいたら時間だけが過ぎてるってパターンに陥ります。
自分はなにも詳しくない、まだまだだ。
↓
「これ以上机の上で学んでいてもしょうがない」と勉強をやめる
↓
作品をつくって、面接を受ける
↓
内定をもらい、働き始める
↓
優秀な人が多すぎて、「やばい」と焦る
↓
実務をやりながら、先輩にアドバイスをもらい、家でも学習
↓
少しずつ仕事で成果が出てくる
↓
実務でわからないことがあったから、また調べて学習
↓
またできることが増える
上記のように、走りながら、考えて、学べばいいんですよ。
書籍とか買ってきても、1ページ目から全ページを読む必要もありません。
〇〇を作りたい。JavaScriptの〇〇を調べよう(アウトプット前提のインプット)
↓
調べたことをちょっと試してみよう(アウトプット)
↓
こうやって使えるのか、なるほど(習得した!)
という感じで必要になったら、必要な部分を学ぶでOKです。
インプットは書籍だけじゃない
インプットは書籍だけではなく、日常でアンテナを張り続けることでも可能です。
例えば、デザイナーなら
- 電車広告はどのようにデザインされているか?
- あの店のメニューブックは人気商品をどうやってみせているのか?
などを分析してみるとかもいいでしょう。
エンジニアも同様に、日常にアンテナを張ってことで、
- これはWebサービス開発のヒントになるかもしれないな
- これはユーザーの行動のヒントになるかもしれないな
と気づきがたくさんあると思います。
自分の机だけでは時間が限られるので、日々の行動のなかで、効率よくインプットをしていきましょう。
まとめ
「必要になったときに必要なことを学ぶスタンスでOK」とお話ししましたが、
会社に入って、実務をこなす
↓
わからないことだらけ…
↓
調べながら、モクモクと作業
↓
つまったら先輩にアドバイスをもらう
↓
帰宅して、自分なりに調べながらなにか作ってみる
↓
理解して、ひとつできることが増える
↓
できることが増えると、さらに学ぶのが楽しくなる
という感じの良いサイクルになってきます。
上記を繰り返すことで、さらに理解が深まるはずです。
わたしも日本の詰め込み式の学習をやめて、「必要になったら必要なものを学ぶ」スタンスで学び始めたら、副業収入が会社の給料を超えました。
思考を変えた結果、本業も副業も成果が出て、独立できたわけです。
冒頭でも話しましたが、面接で「3ヶ月で100時間勉強しました!」は、残念ながらまったくアピールになりません。
重要なのは、「学習時間」ではないです。
学習意欲で評価されたいなら、
- 学習の密度
- 自走能力(自分で考えて行動できる能力)
を意識することが大切です。
というわけで以上です。
「まだ詳しくないから、もう少し勉強したい」「もうちょっと勉強してからじゃないと」と言う方や、「〇〇時間勉強しました!」と言う方は、思考を切り替えましょう。
「すぐに成果物をつくり始めて、必要になったら必要なことを学ぶ」
これでOKです。
本やProgateで学んでいても、優秀なエンジニアやデザイナーになれません。
アウトプット前提のインプットを続けていきましょう。
下記記事もお時間あるときにどうぞ。