どうも皆さま。こんにちは。こんばんは。
渋沢です。フリーランスとして生計を立てています。
Web系スクールで講師をしていたこともあり、下記のような転職に関する質問をされることが多いです。
- 「未経験からWebマーケティング企業に入りたいです。どんなスキルがあれば、活躍できますか?」
- 「Webマーケティングって難しそうだけど、働くうえで必要なスキルや能力はありますか?」
- 「そもそもWebマーケティングってなんですか?」
上記のように様々な角度からご質問をいただくので、この記事で多くの方が持つ悩みに答えていこうと思います。
今回は、Webマーケティングに興味がある方、特にマーケティング企業志望の方向けに、
- Webマーケティング企業で活躍するために必要なスキルと知識
- そもそもWebマーケティングとは
- 未経験でもWebマーケティング企業に入ることは可能
上記について丁寧に解説していこうと思います。
本記事を書くわたしは、フリーランスとしてリモートワークで仕事しています。
わたし自身、実を言うと、独立直後は複数社で常駐を経験してまして、クライアントのWebマーケティング支援などにも携わっていました。
クライアントだけでなく、自社メディアの立ち上げにも参画して、企画などの上流工程も経験しています。
そういった過去の経験からまとめてまいりますので、参考にどうぞ。
目次
Webマーケティング企業で活躍するために必要なスキルと知識は3つだけ

Webマーケティング企業で活躍するために必要なスキルと知識は、下記のとおり。
ポイント
- Web集客の知識:SEO、インターネット広告
- セールスの知識:セールスライティング、LPO、心理学
- 論理的思考力:問題を可視化→分解→分析→改善
この3つですが、後ほど丁寧に解説します。
そもそもWebマーケティングとは?
Webマーケティングとは、
WebサイトやWebサービスなど含め、インターネットを利用して行うマーケティングをすること
です。
さらに深堀りします。
では、マーケティングとはなにか。
一言でいうと、「商品やサービスを売ることに関するすべてのこと」ですね。
分かりづらいと思うので、日常で買い物するときを想像してみてください。
買い物するときは、売る側と買う側がいますよね。
売る側(企業や個人):価値を提供する
↓
買う側(顧客):この商品には価値があると思ったときに買う
↓
売る側(企業や個人):価値を提供したことでお金を頂く
上記の流れの中で、様々なマーケティングが起きています。
例えば、
- 商品やサービスの企画をする
- マーケット(市場)を調査する
- 広告の戦略を考え、実行する
- 営業の戦略を考え、実行する
- 販売の戦略を考え、実行する
などなど、上記のような行動がマーケティングです。
マーケティングのなかに、Webマーケティングがあります。
マーケティング界で有名なピーター・F・ドラッカーは、次のようなことを言っています。
マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。
つまり、「理想は売り込みをしなくても、商品が売れる仕組みをつくるのがベストだよね」という話です。
ここで、Webマーケティングの最大のメリットが発揮することができます。
Webマーケティングのメリットは、以下です。
- 年中無休で24時間ずっと稼働して、集客ができる
- 低コストで高い効果が得られる
- 正確な数値を計測して、分析できる
挙げるときりがないですが、この3つがメリット。
営業マンがいなくても、Webで見込み客を多数集めて商売することが可能な時代になっているわけですが、大半の企業(特に中小企業)はWebマーケティングの知識を持っていません。
だから、「Webマーケター」という専門職があるわけです。
「Webマーケティング」というお仕事
Webマーケティングの仕事の流れは下記のとおり。
集客する → 成約する → リピートにつなげる
上記を見るとシンプルですが、それぞれのフェーズごとに「知識」と「スキル」が必要になります。
Webマーケティングに必要な知識とスキルとはなにか。
冒頭でも述べましたが、下記の3つですね。
ポイント
- Web集客の知識:SEO、インターネット広告
- セールスの知識:セールスライティング、LPO、心理学
- 論理的思考力:問題を可視化→分解→分析→改善
上記をひとつずつ深堀りします。
「Web集客」に必要なスキル

「Web集客」をするには、下記2つの知識が必要です。
- SEO:検索エンジンで上位表示を狙って集客する
- インターネット広告:広告を運用して集客する
上記2つを解説します。
SEOの知識は必須
SEOは、「検索エンジン最適化」のことです。
ネットで検索するときに、何らかのワードで検索しますよね。
例えば、「Webマーケティング 求人」とか。
たいていの人は検索したときに、検索結果(GoogleやYahoo!)の1ページ目に表示された記事しか見ません。
2ページ目以降は、ほとんど見ることはないですよね?
つまり、1ページ目(上位)になるべく表示させたほうが、アクセスが増加し、より多くのユーザー(見込み客)を集客できます。
検索エンジンの上位表示を狙うために、施策を考えて実行することは、Webマーケターの最も重要なお仕事です。
インターネット広告の知識も必要
インターネット広告には、様々な種類があります。
- リスティング広告(検索連動型広告):検索エンジンに上位表示ができる
- アドネットワーク広告:複数のWebサイトにバナー広告などを配信できる
- アフィリエイト広告:サイトに広告リンクを貼ってもらう
などなど。
広告を配信して、それぞれの広告がクリック(または成約)されたときに、広告費が発生します。
広告費はかかりますが、短期間でアクセスを増加させ、より多くのユーザー(見込み客)を集客が可能です。
SNSの知識もあると強い
現代では、下記のSNSを利用する人が多いです。
上記のようなソーシャルメディアを使って集客を試みる企業も増えてきています。
SNSで情報発信をするだけでなく、広告も配信できますからね。
Webマーケティング企業に入ると、SNSの運用を任される可能性は高いですよ。
「セールス」に必要なスキル

セールスには、下記3つの知識が必要です。
- セールスライティング
- LPO
- 心理学
ひとつずつ深堀りします。
セールスライティング
セールスライティングは、自社の商品やサービスを売ることを目的としたライティングのことです。
このスキルがあるか、ないかで、自社の商品やサービスの売れ行きも左右されます。
聞き慣れない言葉だと思いますが、リアルとネットで比べれば理解できると思います。
- リアルの営業マンが売る → 営業トークを使う
- インターネット上で売る → セールスライティングを使う
上記はやっていることはそこまで変わらず、「話すか」「書くか」の違いですね。
次で説明するランディングページにも、セールスライティングは使われています。
LPO
LPOは、「ランディングページ最適化」のことです。
ランディングページ(LP)は、インターネット広告などからアクセスしたときに、最初に表示される「サイトの入口となるページ」です。
ユーザーがランディングページからすぐに離脱させず、成約(購入や登録など)してもらえるように改善していく必要があります。
心理学
先ほども挙げましたが、買い物をするときの流れをおさらいします。
売る側(企業や個人):価値を提供する
↓
買う側(顧客):この商品には価値があると思ったときに買う
↓
売る側(企業や個人):価値を提供したことでお金を頂く
買う側は、なんらかの欲求を満たすために、「モノやサービスを買う」という選択を取ります。
例えば、あなたが洋服を買うとしましょう。
- 寒くなりそうだし、ユニクロのヒートテックを買おう
- 自分へのご褒美にグッチの洋服を買おう
という感じで、洋服を買うときには「感情」が働くはず。
モノやサービスを売るためには、買う側の感情に訴えかけて、動かす必要があります。
買う側の感情を理解するためにも、「心理学」の知識を持っておいたほうがいいです。
心理学を悪用し、人を騙す「倫理観を持っていない人」も世の中には存在するので、Webマーケティングを行うときは「高い倫理観」も同時に必要になりますね。
すべてのフェーズで「論理的思考力」が試される

Webマーケティング企業は、企業の問題をWebマーケティングで解決するのがお仕事ですが、仕事の流れは下記のとおり。
問題を可視化
↓
問題を分解
↓
分析
↓
改善策の決定
↓
実行(または提案)
上記を繰り返すのが、Webマーケティング(コンサルティング)です。
問題を解決するためには、「論理的思考力」が必要になります。
例えば、先ほど話しました「SEO」で考えてみましょう。
問題の可視化:検索順位が上がらない
↓
問題を分解:なぜ検索順位が上がらないのか、仮設を立ててみる
↓
分析:原因はどこにあるか、ひとつずつ分析する
↓
改善策の決定:分析した結果、原因が判明して改善策を決める
↓
実行
上記のような一連の流れで、問題を分解して考えることが、「論理的思考力」です。
マーケティングをするうえでは、「なぜ」を繰り返して、問題の原因を特定し、改善策を講じる必要があります。
Webマーケティング未経験者でも、この「論理的思考力」さえあれば、ポテンシャルを見込まれて採用される可能性もあるので、普段から訓練しておくといいですよ。
論理的思考力を鍛えるには、身の回りのことで起きていることを観察せよ
唐突ですが、最近どこか外食に行きましたか?
外食にいつもなんとなくメニューを開き、なんとなく頼んでいる人も多いと思います。
わたしも友人とご飯に行くときは楽しみすぎて気を抜いてしまうので、「食べたいから頼む」という感じになってしまいますが、注文するまでに注意深く観察すれば、論理的思考力も鍛えることは可能です。
例えば、
- なぜこのお店を選んだのか
- なぜこのメニュー構成にしているのか
- 人気メニューを聞いて、店員はどんなセールストークを使ったか
このように「なぜ?」を深堀りできるはず。
自分で買い物したときも、
- なぜこの商品を選んだのか
- なぜこの店で買わないといけないのか
といった感じで、考えるクセをつけると、「論理的思考力」を身につくと思いますよ。
Webマーケティング未経験の方は、ぜひ身の回りを注意深く観察してみてください。
まとめ:未経験でもWebマーケティング企業に入ることは可能

未経験からWebマーケティング企業に入りたいのであれば、いきなり企業に申し込んでOKです。
転職エージェントとかでプロに相談すれば、紹介もしていただけます。
わたし自身、Web系スクールで講師をしていたときに、異業種からWebマーケティング企業に転職した受講生を見てきたので断言しますが、どんどん面接は受けるべきです。
「スキルを身につけるまで応募しない」となると、時間がかかりすぎてしまうので、現場に飛び込んでどんどん経験したほうがいいです。
未経験で最初から下記のようなマーケティングスキルや知識を持ち合わせた人は、ほとんどいないですしね。
ポイント
- Web集客の知識:SEO、インターネット広告
- セールスの知識:セールスライティング、LPO、心理学
- 論理的思考力:問題を可視化→分解→分析→改善
上記のスキルや知識を身につけたい方は、自分でブログを開設して、発信してみるのが一番いいですよ。
特にSEOの知識は、ブログを運営しながら、実践で身につけたほうが早いと思います。
Webマーケティングの本をたくさん読むのもいいですが、やはり実践の中でしかWebマーケティングスキルは身につきません。
SEOの話になりますが、クライアントのコンサルティングをしていて「なぜ順位が落ちたのか」という問題に直面したとき、本を読んでも正解は載っていないことのほうが多いです。
本を読めば、基礎知識は手に入りますが、「どうやって問題を解決するか」の正解を得るのは、至難の業かなと。
なので、実際にやってみないと、問題を解決する力は身につきません。
方法は以下です。
- 自分でブログを運営する
- 友人のサイトを作って、運用する
上記のような方法で、トライしてみてください。
Webマーケティングスキルを身につけると、副業でも稼げますし、独立することも可能になります。
この業界は働きやすい企業も多いので、どんどん面接に応募して、会社に入って実践していただければと思います。
下記記事では、「Web系企業の探し方」を解説しつつ、未経験者のよくあるお悩みに回答していますので、参考にどうぞ。
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