若い人たちにとって、
「毎日仕事が忙しくて、なかなか時間が取れない」
「駆け出しエンジニアだけど、新しい技術を勉強する時間がほしい」
といった悩みはつきものです。
わたしもアラサーになりましたが、今でもいかに時間を生み出すか、常に考えてます。
このメディアも本業(Web系の仕事)の合間でやっているので、効率的に有益な情報を発信できないか工夫しています。
今回は、駆け出しエンジニアやデザイナー(特に20代)、その他の業界の若手社員向けに、
「エンジニア・デザイナー流の時間を生み出す秘訣」
「どんなに忙しくても2時間学ぶと、急成長する」
ということについて、お話したいと思います。
わたしは現在フリーランスですが、会社員時代に残業が1ヶ月間ほぼ毎日のように続いた時期があります。
1ヶ月も残業していては時間もったいないなと思い、定時までに意地でも終わらせることを徹底しました。
その結果、家に帰って、勉強する時間ができ、副業もできるようになりました。
まわりにも優秀なエンジニアやデザイナーがいるので、
今までの経験や聞いた話をもとに具体的にお話していまいります。
「今日もできなかった。明日やろうかな」と考えている方は、特に読んでいただければ幸いです。
エンジニア・デザイナーがやっている、時間を作り出す方法
「いまのプロジェクト終わって落ち着いたら、新しいことをやろう」
「明日から長期休暇だし、英語の勉強でもはじめよう」
「来月の1日から新しいことをスタートさせよう」
など心機一転、勉強を始めよう、新しいことにチャレンジしようと決意する時ってありますよね。
決意はいいことなのですが、たいていの人は「今日できなかったな、明日からがんばろう」となりがちです。
「明日頑張ろう」って1回だけじゃなくて、何度も繰り返してしまいますよね。
わたしもそうでしたし。
これまでいろんな優秀なエンジニアやデザイナーと仕事してきたのですが、
みんな毎日のように勉強していたので、
彼らが実践する「時間の生み出し方」や、「仕事の効率化の秘訣」をまとめてみました。
個人でできること

個人で今すぐできるのは下記です。
- 優先度と期限を決め、最初からフルスピードでやる
- 自分の脳が冴えている時間帯を知る
- 働く環境を変える・整える
- スマホの通知はオフ
- 電話は使わない
- スキマ時間をできるだけ生かす
ひとつずつ解説します。
優先度と期限を決め、最初からフルスピードでやる
まずは今日やるタスクを決めるわけですが、
ただタスクを書き出すだけではもの足りないです。
優先順位を決めたほうが効率的に仕事ができます。
ポイント
- 緊急で重要
- 緊急だが、重要ではない
- 緊急ではないが、重要
- 緊急でも重要でもない
基本的には「1 → 4」の順に対応していくわけだが、
将来的につながる仕事は「3. 緊急ではないが、重要」というタスクです。
少し分かりづらいので、例を挙げます。
フリーランスエンジニアの場合
- 緊急で重要
→納期の迫ったコーディング案件 - 緊急だが、重要ではない
→ディレクターとの電話打ち合わせ - 緊急ではないが、重要
→Webサービス個人開発 - 緊急でも重要でもない
→その他雑務
たしかに納期の迫ったクライアントワークは絶対やらないとダメですが、
Webサービスの個人開発をすれば、将来的にはつながりますよね。
人気のサービスが作れたら収益になりますし、人気が出なくても転職の際には評価されるかもしれないです。
クライアントワークを猛烈なスピードで終わらせて、できれば個人開発など自分がやりたいアウトプットの時間にあてましょう。
時間がまったく取れないならクライアントワークは減らすべきです。
上記の感じで「優先度」を決めたら、次は「期限」を決めます。
期限は日付・時間単位で、具体的に決めましょう。
- トップページコーディング:8月1日の10:00まで
- 会員リストページコーディング:8月3日の12:00まで
期限を具体的に決めることができないと、仕事が進まなくなります。
工数もかかりすぎると、予算オーバーとなるので、気をつけましょう。
「優先度」と「期限」が決まれば、あとはやるだけです。
ただし、後から締切間近に追い込みをかけるのではなく、
最初からフルスピードでやりましょう。
定時になる1時間前に仕事が終わってしまえば、別のことに時間が使えますよ。
最初からフルでやらないと残業することになるので、気をつけましょう。
自分の脳が冴えている時間帯を知る
「朝・昼・夕・夜」というように4つで時間をわけます。
この3つの時間帯のうち、自分の脳が冴えている時間帯、冴えていない時間帯を把握して、うまく時間を使ったほうが良いです。
例えばですが、
- 朝(9時〜12時)
一番頭を使うアウトプット、もしくはやりたいこと
この時間帯で今日やる大事な仕事6割くらい終わらすイメージ - 昼(13時〜15時)
昼食後少し眠いので、打ち合わせやメールなどの対応 - 夕(15時〜18時)
追い込みの集中できる時間なので、コーディングなど - 夜(帰宅後)
ご飯食べて、風呂入った後は目が少し頭が冴えるので、読書などのインプット
上記のような感じで自分の集中できる時間帯、できない時間帯でタスクを振り分けるといいです。
会社勤めだと難しいかもしれませんが、昼食後に昼寝、夕方に運動を取り入れられたらベストですね。
自分なりにうまく時間を使ってください。
働く環境を変える・整える
まず散らかっているデスクだと集中できない人も多いので、整理するところからはじめましょう。
今日家で仕事の気分にならないなというときは、コワーキングスペースやカフェで仕事するのもアリです。
会社であれば、ずっと座りっぱなしなので、スタンディングデスクを取り入れたり、バランスボールに座るとかでもいいです。
それが無理なら、30分に1回くらい立ち上がって、ストレッチしてリフレッシュしましょう。
ずっと集中するのは不可能なので、環境の変化を自分で与えるのも重要です。
うまくサボるというのも必要なことですよ。
スマホの通知はオフ
スマホはけっこう仕事の邪魔をしてきます。
一番集中できる時間帯は、通知オフにしておきましょう。
2時間くらいは電話や返信しなくても、仕事に支障はでないです。
この記事の最後に、詳しく解説した記事を紹介しているので、ぜひご参考ください。
電話は使わない
電話も時間取られますし、一度手を止められると、集中力をもとに戻すまで時間がかかると思います。
ムダなメールや電話ばかりしている人とは、できるだけ仕事しないほうが良いです。
この記事の最後に、詳しく解説した記事を紹介しているので、ぜひご参考ください。
スキマ時間をできるだけ生かす
電車など移動時間はとくに何もしない時間が多いです。
こういうスキマ時間に、読書や英語の勉強、動画を見るなど、インプットする時間を取るべきです。
以前、たまたま乗った電車で、満員電車なのに立ちながら、ショルダーバッグの上にノートパソコンをうまく置いてコーディングしている人がいました。
「すごい、意識高すぎる…」と思いましたが、満員電車は迷惑かかるので立ちながらノートパソコンを触るのはやめておきましょう。
このエンジニアはちょっと異常ですが、それぐらいスキマ時間を有効活用してやるぞという気持ちでやるべきです。
会社でできること

個人だけでなく、会社でもできることはあります。
- できるだけオンラインですべて対応する
- 会議のアジェンダを共有する
- 飲み会は基本不要
- ムダな作業、面倒な作業は外注
ひとつずつ解説します。
できるだけオンラインですべて対応する
打ち合わせを「対面」で行うのはできるだけ避けたほうがいいです。
理由は下記です。
- 待ち合わせ場所に行くのに、時間とお金がかかる。(電車やタクシーで移動)
- 待ち合わせ時間まで待つのに、時間とお金がかかる。(カフェで待機)
- 打ち合わせで、ムダな話をする
今どきオンラインで会話できますし、
顔をみたいということであれば、Skype、appear.inなどのツールを使用すればいい話です。
全部無料でできることです。ムダをなくしましょう。
会議のアジェンダを共有する
もし会議や打ち合わせがあるなら、参加者全員に事前にアジェンダ(会議の議題、テーマ)を共有すべきです。
共有することで、全員の認識が揃いますし、決めるべきことを決めることができます。
毎回時間も設定しておけば、時間がオーバーすることもないです。
ちなみに議事録をつくるのは基本ムダです。
誰も読み返さないので。
飲み会は基本不要
毎週、毎月のようにある飲み会も基本いらないです。
飲みの席で話したことなんて覚えてないですからね。
大事な話はお酒なしで真剣に話したら良いと思います。
飲み会不要論は、この記事の最後に、詳しく解説した記事を紹介しているので、ぜひご参考ください。
ムダな作業、面倒な作業は外注
エンジニアの場合、できるだけコーディングに集中したいので、画像切り抜きとかは外注すべきです。
自分がやらなくてもいい、誰でもできる作業はできるだけ外注したほうが、より良い仕事ができます。
例えば、掃除もそうです。
掃除のおばちゃんのほうが自分たちでやるよりキレイにやってくれますよ。プロですから。
1日2時間学ぶ時間をつくる

ここまでエンジニアやデザイナーが実践する時間の生み出し方を説明しましたが、
平日に2時間、休みに6時間学ぶと、
「月90時間」くらい学ぶ時間ができます。
「1年だと、1000時間」は超えます。
わたしの会社員時代のスケジュールは、下記のような感じです。
ある日の平日
3時間取れるように早く帰ることしか考えてなかったです。
- 8時半〜9時:通勤(読書)
- 9時〜18時:仕事
- 18時半〜19時:通勤(読書)
- 19時〜21時:ご飯・風呂等
- 21時〜24時:勉強もしくは副業
- 24時〜25時:自由時間
ある日の休日
土日は遊ぶ日もありましたが、それ以外はほとんど下記の感じです。
自分の成長のために、8時間くらいは時間を取ってましたね。
- 9時〜12時:副業、勉強など
- 13時〜18時:副業、勉強、読書など
- 18時〜19時:ランニングなど
- 以降、自由
忙しくてそんな時間とれないという人もいるかと思いますが、
1時間、いや30分も取れないでしょうか?
正直、「忙しい」と言っていたら、一生できないです。
「自分は日本の総理大臣でもないし、長者番付に載るくらいの経営者じゃない。」
「忙しいと言ってもいいのはそういうトップの人たちくらいだろう」
と私は言い聞かせながら、
会社員時代は毎日自分のために時間を使いました。
忙しいという言葉が口癖になっている方は、
「1ヶ月」だけ本気でやってみるのをオススメします。
一日10分からでも始めてみてください。
少しずつやり続けると慣れてきて、「10分 → 30分 → 1時間」という感じで時間を取れるようになります。
- 1ヶ月目:かなりしんどいが、少しだけ成長した気分
- 2ヶ月目:まだしいどいけど、1ヶ月前よりは慣れてきた
- 3ヶ月目:前よりは楽しくなってきた。また成長したかも
- 半年後:だいぶできること増えてきた。もう半年やったらさらに成長するかも
- 1年後:今日も時間使って、新しいことやろう。やらないと気がすまない
続く…
上記のように、1ヶ月やると、少しだけ習慣になります。
また1ヶ月やると、1ヶ月前より、慣れてきます。
それを繰り返せば、やらないと気持ち悪いっていうくらい習慣になるはずですよ。
ポイントは、少しでも時間が取れたなら、
「今日は10分できたな」
「今日は〇〇ができたな」
「気づいたら30分学習時間取れるようになったな」
と自分を褒めることです。
どんなに小さいことでもです。10分続けた先に、見えるものがありますよ。
まとめ
今回は、エンジニアやデザイナーが実践している
「時間の生み出し方」「仕事の効率化の秘訣」
といった内容で話してまいりました。
今回紹介したことを、まずは実践してみてください。
時間が作れたら、あとはその時間で自分のために時間を使うだけです。
1ヶ月本気でやると変わりますよ。
下記でも時間の生み出し方を説明しているので、合わせてご参考ください。
習慣にするには、小さいことからスタートすることが大切です。
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- 本を5ページ読む
- プログラミングの技術書を3ページ分進める
とか習慣づければ、慣れてきて、読むスピードも早くなります。
そのうちたくさんインプットできるようになるので、今から始めるといいです。
わたしのブログでもフリーランスやWebに関すること、お金に関することを20代向けに発信していますが、
ほかにも何人か「タメになりそうだな」と思ったブロガーがいれば、チェックすることをオススメします。
同じようなことを言っていれば、「これをやれば間違いないな」とか気づけますし、
違うことを言っていれば、「こういう考え方もあるか!自分はこっちの考えがしっくりくる」とか新発見もあります。
優秀なエンジニアやデザイナーは、ネットで同業者のブログなど複数チェックして、情報収集を積極的にしているので、
もしWeb系の仕事をしたい方がいれば、クセをつけたほうがいいです。